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ボーエン理論に学ぶ家族のアセスメント(見立て)と理解・介入|2021/02/28(日)

ボーエン理論に学ぶ家族のアセスメント(見立て)と理解・介入

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1)今月は、家族療法の古典の1つ「ボーエン理論」に関するセミナーです。今でも古びておらず、斬新で、大変有益な中身を備えたボーエン理論の基本と最先端を学びます。特に、家族のアセスメント(見立て)と理解、そして介入法について取り組みます。

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ウェイキング・アップ(Waking Up / 目覚め・気づき・覚醒)の心理療法|2021/01/31(日)

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1)新年最初のセミナー・テーマは、「ウェイキング・アップ(Waking Up)」です。この言葉は、著名なトラスパーソナル心理学者であり、G.I.グルジェフ研究家であるチャールズ・タートが、1986年に発表した著作のタイトルです。以来、心理療法やスピリチュアリティの各派によって、頻繁に用いられるようになりました。最近では、ケン・ウィルバーが、「ウェイキング・アップ」を「グローイング・アップ Growing Up」とセットで取り上げています。

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共依存から相互依存へ~癒し、回復、変容の旅~|2020/12/27(日)

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1)家族療法家のマレー・ボーエンは、子どもの心の問題を、その子どもと直接会わず、子どもの両親との夫婦セラピーを行って、解決したことで知られています。子どもは、家族全体に及ぶ相互依存関係の1側面である、と考えるからです。両親の関係が健康になるようにサポートすることで、両親と相互関係にある次世代の子どもに、プラスの影響が波及することを意図するのです。

魔法とは違います。ボーエンはシステム論に基づいて、豊かで、良質なセラピーを家族に提供しました。

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Money Talks(金がものを言う)|2020/11/29(日)

Money Talks

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1)あなたは、関係療法の最先端、特に対人関係精神分析で、お金について熱い議論が交わされているのを、ご存知ですか?

今回、『Money Talks(金がものを言う)』というラディカルで刺激的なタイトルの本を参考に、関係療法とお金の関係について学びます。本書では、8名の関係療法の専門家が、セラピーとお金について、卓越した考えを示しています。さらに本セミナーでは、魂や心、体と、お金の関係について、6人のユング派重鎮たちにより執筆された“Soul & Money(『魂&お金』)”を参照します。

2)昨年、「ファイナンシャル・セラピー(金融療法)」の連続講座」を開催させていただきました。そこで、人間性心理学、認知行動療法、フェミニスト・セラピー、アクセプタンス&コミットメント・セラピー、精神分析、解決志向セラピーによるマネー・セラピーの事例を、毎回ていねいに検討していきました。

お金について、心理セラピーの各流派が主体的に取り組んでいる点、また、各流派の具体的実践について、基本と最先端を学びました。ファイナンシャル・プランナー(FP)の視座、およびセラピストとFPと連携の仕方について、お伝えしました。
(注:この連続講座にご関心がある方は、お問い合わせください)

3)今回、そこに神経経済学、文化人類学、魂心理学の知見を加味します。あなたは、「神経経済学」について聞いたことがありますか?それは、生理学、神経科学の歴史を踏まえた、学際的な分野です。

経済学、ゲーム理論、進化論との融合によって、脳がどのように現実世界で意思決定しているかを探る全く新しい方法論を提供する専門領域です。今回、神経経済学、文化人類学、ファイナンシャル・プランニングと心理セラピー(関係療法、ユング心理学や元型心理学)のコラボレーションからも、お金について取り組みます。神経経済学については、基本をお伝えします。

4)日本では、セラピーやカウンセリングの中で、「お金」が話題になることは、ほとんどありません。お金は、セラピーやカウセリングにおける最大のタブーです。お金の話題は無視され、いなされ、ごまかされ、否認され、放置されてきました。

5)一方、ファイナンス(金融)、経済、税務の領域で、セラピーやコーチングへのニーズが高まっています。しかし、そうした領域のプロたちが、自分の専門領域と心理セラピーとを、どうやって統合し連携すればいいのかに関する具体的ノウハウについて、見当がついていません。

6)このセミナーは、セラピーとファイナンス、経済の総合を意図したものでもあります。セラピーについては心にプラスして体や魂、経済については神経経済学を参照します。これまで聞くこと、見ること、触れることのできなかった新しい総合領域について取り組みます。セラピスト、コーチ、ファイナンシャル・プランナー、経営コンサルタントが、潜在的に関心があるにもかかわらず、うまく言葉にできなかった新分野を取り上げます。そのうえで、私たちの本業がセラピーですので、そこに重心を置きます。

7)河合隼雄氏の師匠のC.A.マイヤーによると、古代ギリシャでは「貧困」は、病気と同じ言葉である“penia”で、一方、「富」は癒し、健康、救い、神聖さ、全体性と同義語の“ploutos”で表されていました。貧困を病として、富を健康としてとらえていたとは、どういうことでしょうか?

8)元型心理学のグッゲンビュール-クレイグは、「お金は、魂にとっての最良の投影物」であり、「お金に、人の魂のありようが見事に映し出される」と述べます。グッゲンビュールは、セラピーでお金が積極的に取り上げられ、話題にされること、特に、お金とのワークを通じた「魂の発見(soul-finding)」を推奨しています。

あなたは、「魂の発見」について聞いたことがありますか?

9)あまり知られていませんが、フロイトは当初、心理療法がビジネスとして立ち行かなくなって、貧困になることをとても恐れていました。一方、お金に対するフロイトの問いに対して、若いころのユングは次のように答えています。

「お金儲けが、すべて悪いわけではありません。私はセラピーについてあまり理解しておらず、経験を積むために、たくさんのクライエントを必要としています。私は、この領域でやっていけるか恐怖を抱いており、その恐怖を拭い去るために、実際にお金を稼げることを証明しなければなりません」

ユングもフロイトも、お金に対して現実的でした。特にフロイトは、お金についてかなりしっかりと論じています。
(注:セミナーでは、フロイトとお金についても取り上げる予定です)

10)ジェームズ・ヒルマンによると、ギリシャ神話の神「プロメテウス」は、お金に対する英雄的な自我意識を表しています。一方、「ヘルメス(ローマ神話ではメルクリウス)」は、お金についての魂意識を象徴します。ユング心理学は、しばしばヘルメスを軸にお金について考えます。

ヘルメスやメルクリウスとは、どのような神でしょうか? トリックスター、眠りと夢、地下世界への仲介者、商人、職人、富と幸運、盗人の守護神です。グリム童話「容器の中のスピリット(精霊)」の中で、メルクリウスは、人間に「癒しの技と富」をもたらしました。ヘルメスやメルクリウスは、フロイトとユングが望んでいた、セラピーの技と富をもたらす守護霊です。それは、癒しとビジネスとが一体になった「開業セラピー」にふさわしい守護神です。

11)ヒルマンによると、ヘルメスやメルクリウスは、英雄的、自己愛的な世界からお金を盗んで、それを魂の世界へ運ぶ、といいます。それは、英雄的な自我にとっては喪失です。しかし、魂にとっては獲得です。自我が失ったお金が、魂にとっての獲得になる。

それは、どういう意味でしょうか?
それは、何を意図するのでしょうか?

セミナーで学びます。

12)『Money Talks(金がものを言う)』の編者は、お金はセラピーにおける最後に残されたタブーだと述べています。お金は、ユング派が「魂」の投影物であると言うのに対し、「心や家族の傷つき」の投影物だと述べます。特に、以下についての議論が有益です。

「従来、精神分析は、『貪欲』や『羨望』をマイナスで罪深いものととらえてきた。しかし、『ナルシシズム(自己愛)』と『富』への意識が当たり前となった現代においては、貪欲、羨望への罪悪感が減り、誇大感や特権意識が強まっている。こうした時代の中で、関係療法は何ができるだろうか?」

13)貧困と病を同じ言葉(penia)で表した古代ギリシャでは、「富」は、すなわち「貧困」という心の病の処方箋でした。一方、現代社会では、富はある面で過剰となって、誇大感、特権意識といったナルシシズム(=病理)と表裏一体となっています。ヒルマン的には、過剰な富はいわばプロメテウス的であり、ヘルメスやメリクリウスによって盗まれる運命にあります。今回、対人関係精神分析とユング心理学、元型心理学とを補完的に活用し、セラピーとお金についてホリスティックに見ていきます。

14)セラピストやカウンセラーが、何十年にもわたってお金をタブー視して話題にせず、放置してきた間に、お金に関する外的社会状況と心の内的世界が、大きく変化しました。こうした中で、セラピーは、どうお金と向き合うことができるのでしょうか?

お金について、どのようなサポートを提供できるのでしょう。
お金と、魂、心、体とのつながりや関係をどう考えるといいのでしょうか?

15)セラピストが専門領域において成功すると同時に、経済面、ビジネス的にも成功するにはどうすればいいのか。ユングやフロイトも懸念したこの課題に、私たちはどのように取り組めばいいのでしょうか? セラピーと、ファイナンス、経済、その他の専門領域との連携をどう進めればいいのでしょう?

16)今回、最新の関係療法やユング心理学による、活き活きとした事例、具体的で良質なケースを参照しながら、魂、心、体や関係性と、お金の関係について見ていきます。お金を取り上げ扱うことが、なぜ、関係性、心、体の癒し、回復、成長、成熟、変容に通じるのか、あなたとご一緒に見ていきます。

セラピーにおけるお金にご関心のある心理カウンセラー、コーチ、ボディワーカーなどの援助職や、アドバイザーやコンサルタントといった専門家の方および一般の方、初心者の方、そしてあなたの、このセミナーへのご参加・ご購入をお待ちしています。

* * * * *

日時■ 2020年11月29日(日)10:00~17:00

会場■ zoomオンライン会議(お申込みいただいた方に詳細をお伝えします)

費用■ メールマガジンにてご案内しております。

講師■ 富士見ユキオ・岸原千雅子

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ソウル・ペイン(間-魂)の心理学 ~傷ついた癒し手のセラピー〜|2020/10/25(日)

ソウル・ペイン(間-魂)の心理学~傷ついた癒し手のセラピー〜

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1)「ケイローン(Chiron)」は、ギリシャ神話に登場する最良の癒し手です。治療者であると共に、患者である。それがこの癒し手の特徴です。ふつう患者は病んでいるものであり、その一方で、治療者は健康であると考えられています。それに対してケイローンは、治療者でありながら患者、健康であると同時に傷を負っています。

そんなケイローンが、なぜ良質な癒し手なのでしょうか?

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関係療法とプロセスワークの出会い ~劇的対話(dramatic dialogue)の心理学~|2020/09/27(日)

関係療法とプロセスワークの出会い~劇的対話(dramatic dialogue)の心理学~

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1)あなたは、「劇的対話(dramatic dialogue)」について、聞いたことがありますか?
現代の関係療法の土台を作ったシャーンドル・フェレンツィの概念です。

フェレンツィは、ハンガリーの精神分析医。フロイトの初期の弟子であり、また、メラニー・クラインの最初の分析家でもありました。フェレンツィは、心理療法の営みを、クライエントとセラピストとの間に自然発生する演劇的(dramatic)対話(dialogue)を通じて進む過程、ととらえました。

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『切り離された自己』の心理学 ~過剰適応からの回復~|2020/08/23(日)

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1)カウンセリングで訴えの多い心の悩みに、「過剰適応」があります。相手の気分を害することや、組織にとって面倒になるような言動を極力控え、場や集団、人の空気や期待に、自らを過剰に合わせ、率先して同調する。それが「過剰適応」です。自分の利害や都合、感情、本音を、瞬時に切り捨て、「本当の自分」を放置しているのが特徴です。

2)周囲の期待、高評価に沿うようにいい人になって、一生懸命に先回りし、相手や場に適応する。これが過剰になると、疲弊して心が折れたり、うつになったりしかねません。

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関係療法と意識のテクノロジー|2020/07/26(日)

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1)今回のセミナーについてご紹介するうえで、まず、黒澤明監督映画『7人の侍』の一場面から始めることにしましょう。ある貧しい農村では、農作物の収穫時期になると、野武士集団に繰り返し襲撃され、村の農民が困り果てていました。村人たちは、用心棒となってくれる浪人たちを探しに、町へと向かいます。

何人かの浪人たちが村に来てくれることになりました。が、村人たちは、彼ら浪人の力を本当には信用していません。そこで、浪人たちを試すことにします。どうしたかというと、農家の入り口のかげに若者をかくれさせ、浪人たちが玄関の敷居を通過しようとした、その瞬間、突然、若者に浪人を襲わせる、という企てをしたのです。

2)1人目の浪人が敷居をまたぎます。
若者に、さんざん不意打ちを喰らってしまいました。失格です。

2人目の浪人が来ました。
浪人は、ヒラリと身をかわすと、逆に若者に一撃を与えます。大変腕のある浪人です。合格です。

3)さて3人目。玄関の前で、笑いながら言います。

「ご冗談を!」

達人です。戦う前に、若者の存在を見抜いてしまったのですから。

4)禅仏教を西洋に紹介した鈴木大拙によると、この浪人は、玄関のかげに何者かがかくれている「殺気」や「気配」を直覚したのだ、と説明します。何か・誰かがいるかどうかを、肉眼で確かめる以前に、「直覚」によって見破ったというのです。幾度となく、生死の危機を通り抜けてきた浪人の、経験の積み重ねから生まれた感覚です。

5)A.ミンデルは、サバンナで虎に襲われる前に、虎を感知する感覚を、「明晰性(lucidity、透明性)」と命名しました。ダライ・ラマはそれを、「野生的意識(pristine consciousness)」と呼びます。

殺気や気配を、明晰に感知することができるのでしょうか?
私たちには、そうした野生的感覚が備わっているのでしょうか?
それは、劇画の中だけのことであって、実際には、あり得ないのではないでしょうか?

6)鈴木大拙によると、剣の達人、柳生但守(やぎゅうむねのり)は、師匠の沢庵老師から、禅の心を「ものごとに心を留めぬこと」「滞(とどこお)りのないサラリとした動き」と教わりました。侍にとって、心の滞りは、即、死を意味する、といいます。殺気、気配を感じられなくなるためです。禅の心は、(武道で勧められる)丹田に注意を置くことを禁じます。心や動きが、滞りかねないからです。

7)フロイトは、精神分析の姿勢を「平等に漂う注意力(evenly-suspended attention)」と述べました。注意が、どこかに集中するのを禁じたのです。集中が、心の自由な流れや漂いを止め、停滞させてしまうためです。

8)対象関係論のW.ビオンは、同じことを「記憶なく、欲望なく、理解なく」と述べました。記憶、欲望、理解が、心を留め固定させるからです。

9)このセミナーでは、記憶、欲望、理解を超えた深層の意識の次元に着目します。そこは、記憶、欲望、理解のない、無知、無意味、無能、無力の領域です。が、しかし、臨済禅の福島老師によると、無や空は、創造的な(creative)な心だといいます。なぜでしょうか? 創造的心が、殺気や気配を、想定外の仕方で捕らえるからです。

10)それは、無意識の働きであり機能です。剣の達人は、ときに自分が敵を斬ったことにも気づかない、といいます。野口整体の創始者、野口晴哉氏は、ふと気づくと自分の手を、人の身体の患部にサッと当てている。これが「手当て」の本来の意味であり、整体はそのように行う必要がある、と述べています。

11)あるクライエントの人は「1週間がとても素晴らしかった」と明るく元気に話しました。それを聞いていたカウンセラーは、話の内容にそぐわない違和感、不快感のあることを、身体のどこかで何となく、微かに感知します。この感覚を保持していると、次第に退屈感やうつうつとした感覚に変化していくではありませんか。と同時に、クライエントの人が、親密な関係で何度も傷つき、その度に心の殻に入っていたことを想起します。この連想をもとに、クライエントの人に応答します。

クライエントは、カウンセラーに対しても、殻に入っていて本当に話したいことを避けていたこと、本音で話すことが不安だったことに気づきを得ます。このとき、退屈感、うつっぽい感覚、違和感、不快感は、セラピストから消えていました。

12)これは、心理学でいう「転移-逆転移」過程を簡略に述べたものです。セラピストの自我(表層)意識は、クライエントの人の明るく元気な話に耳を傾けていました。しかし、そこに違和感、不快感が浮上しました。何が、誰が、その違和感、不快感を感じたのでしょうか? あなたはどう思いますか?
(注:転移-逆転移プロセスについては、セミナーで分かりやすくご説明します)

「自我(表層)意識」でないことは、確かです。

13)「無意識」や「身体」が、感知したのではないでしょうか?
しかし、違和感や不快感を感知する(さらに)前に、無意識や身体は、「何か」を捕らえていたのではないでしょうか?

その何かに対して、無意識や身体が、違和感、不快感を感じとったのです。

14)この過程は、とても精妙です。が、じっくり、ゆっくりとたどること。ここに合点がいくようになると、あなたの対人援助力は、飛躍的に伸びます。クリエイティビティは、より豊かになります。関係性は、より実りのあるものになるでしょう。また、世界とのつながりを確かさをもって、感じることができるでしょう。

15)殺気や気配の次元は、従来の深層心理学が重きをおいてきた、イメージや夢より、さらに深い領域です。あなたは、こうした意識の次元と、そのとらえ方、深層意識のテクノロジーに関心がありますか?

このセミナーでは、イメージや夢が生まれる以前の領域に着目します。なぜなら、それが、関係療法の核心である「転移ー逆転移」「投影同一化」「エナクトメント」「解離」といった関係における難儀な側面へのサポートを後押しするからです。
(注:これらの専門用語については、セミナーで基本からご説明します)

16)今回、夢よりも深い領域に着目し、そこに関する「意識のテクノロジー」について学びます。たとえば、滞りのないサラリとした心の動きについて。たとえば、平等に漂う注意力について。たとえば、明晰性について。たとえば、直覚について。それとの関連で、マインドフルネスやアウェアネス、サイコシンセシスのトランスパーソナルな意志も取り扱います。また、自我(表層)意識が、丈夫で豊かになることを応援します。

17)殺気や気配への直覚や明晰性、転移ー逆転移との関りは、目に見えないものだけに、魔法や奇跡に映ったり、神秘化、オカルト化されたりしかねません。今回はそれを「見える化」し、誰にでも利用可能なものにします。大変有益なツールです。あなたに身につけていただき、使っていてただきたいと考えています。

18)今回、関係療法と意識のテクノロジーにご関心のある心理カウンセラー、ケースワーカーなどの援助職や、専門家の方および一般の方、初心者の方、そしてあなたのご参加をお待ちしています。コーチ、コンサルタント、アドバイザーなどの専門家にも学んでいただきたい内容です。また、アートやクリエイティビティにご関心がある人にお勧めです。

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日時■ 2020年7月26日(日)10:00~17:00

会場■ zoomオンライン会議(お申込みいただいた方に詳細をお伝えします)

費用■ メールマガジンにてご案内しております。

講師■ 富士見ユキオ・岸原千雅子

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ビジョン探求の夢ワーク|2020/6/28(日)

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1)「ビジョンを描く」体験的な夢ワークに関するセミナーです。ビジョンや夢との取り組みを通じて、内的世界、心の深層と向き合うこと、日々の現実をより豊かで充足したものにすることを、応援する内容です。

2)あなたは、ビジョン(vision)と聞いて、どんなことを思いつきますか?

長い間、門外不出とされてきたユングの本『ビジョン・セミナー』、アメリカ先住民の成人の儀式である「ビジョン・クエスト」。心理療法家のトレーニングとして不可欠な「スーパー・ビジョン」、ジェームズ・ヒルマンの「リ・ビジョニング心理学」、卓越した経営書として読み継がれてきたジム・コリンズ著、『ビジョナリー・カンパニー』などなど。

これらでは、すべてビジョンが主役です。

3)”Vision”は、たとえば次のように訳されます。アメリカ先住民の「大いなる夢(big dream)」、「心に描く夢やイメージ」「スピリチュアルな幻影や幻視」。それだけでなく、経営者や政治家が描く「未来像」、学者や思想家による「先見の明」のようにも訳されます。

4)私たちは、生きていく上で、ビジョンを持つこと、描くこと、創造することを推奨してきました。ビジョンは、人生で道に迷ったときに、苦しくて混乱したときに、あなたが進むべき方向性を示してくれます。あなたの「人生という航海」における、「北極星(polaris、ポラリス)」となってくれるのです。

ビジョンは、経営者やリーダーにとってはもちろん、(ユングやアメリカ先住民によると)私たち1人1人にとって繰り返し参照すべき人生の指針です。

5)どうすればビジョンを描き創造することができるのでしょうか?

先住民のビジョン・クエスト(vision quest)が、参考になります。”Vision quest”は、「ビジョン探求(の旅)」を意味します。このセミナーでは、あなたのビジョン探求を試みます(詳しくはセミナーでお伝えします)。

6)ところであなたは、「マネージメント」と「リーダーシップ」との違いをご存知ですか?

マネージメントは、どうすれば(how)目的を成し遂げることができるか、目的地へ到着することができるか、といった手段(how)の管理(management)に関することです。

それに対して、リーダーシップは、何(what)を達成したいのか、どこへ(where)へ到達したいのか、といった目標や目的地についてのことです。経営の神様、ピーター・ドラッガーによると、マネージメントは手段を正しく遂行するための管理に、一方、リーダーシップは正しいことの実践に関係します。

7)では、「正しいこと」とは、何でしょうか?

その答えは、「ビジョン」にあります。ビジョンは、人に「意味、意義、目的、方向性」を与えてくれるギリシャの哲学者、ソクラテスやプラトンの「イデア(idea、理念)」に当たります。それは、”why(なぜ)”に関係しています。人に、「真や善(正しいこと)」の内的感覚をもたらします。また「美」の感覚も培います。

8)ビジョンを見出す上で大切なことは、それが「既製品」や「お仕着せ」のものであってはならないという点です。世の中には、埃(ほこり)をかぶった美辞麗句だらけの社訓や家訓(といった理念)が少なくありません。

なぜ埃をかぶったまま、忘れられてしまうでしょう?

当事者性やコミットメントの度合いが希薄な、どこからか借りてきた既製品だからです。

9)アメリカ先住民のビジョン・クエストやユングのビジョン・セミナーを参照すると、ビジョンを見ること、描くこと、創造することには、難儀な心の作業、大変な心のエネルギーが必要です。当事者意識やコミットメントが不可欠です。そうしてこそ、自分に合ったビジョンを描くことができます。

10)しかし、ビジョンは、自分独りで創ることのできる個人的なものではなく、いわば天から賦与、附託されるものです。あなたには、天や宇宙や星々や北極星の呼びかけ(calling、コーリング)に耳を傾け、応答する能力(responsibility)が求められます。

11)ビジョンは、天と人間との<コール&レスポンス>を通じて創造される「合作」です。合作としてのビジョンには、それ独自の真や善、美の感覚が伴います。

12)さて、こうしたビジョンが伴ったリーダーシップを、「ビジョナリー・リーダーシップ(visionary leadership)」と言います。この”leader+ship(リーダーシップ)”には、”ship(シップ、船)”をビジョンの地へと、”leader(リードする人、導く人、つまりリーダー)”が欠かせません。

ビジョナリー・リーダーシップは、会社経営者やスポーツの監督、国の代表者にだけでなく、良質な家族やカップル・夫婦関係作りに、またマズローやユングの自己実現の過程に不可欠です。

13)宗教学者のミルチャ・エリアーデによると、世界最良のビジョナリーは、伝統的にはシャーマンです。優秀な経営者、監督、リーダーであるには、また質のいい家族やカップル・夫婦関係を築くには、現代でも、ビジョンを見ることのできるシャーマン的ビジョンが不可欠だと考えます(注:シャーマン的ビジョンの詳細は、セミナーで学びます)

14)私たちは、ビジョンを見るため、創るために、今回、「夜見る夢」を活用します。なぜなら、夢はあなたが自分独りで見るものではなく、あなたの意図を超えて、天や宇宙からやってくるものだからです。

それは、あなたと天との合作です。夢は、想定外の内容であふれています。

15)日々の中で、どうすれば、あなたはビジョンを見ること、描くこと、創ることができるでしょうか?

ビジョンが夜見る夢と違うところは、ビジョンはよりハッキリとしていて、地に足がついている点です。ビジョンにはクリアな縁取り・境界があるためです。

また、ビジョンには夜見る夢の(J.ヒルマンの言う)「グロー・ダウン(grow down)」過程が、伴っているからです。夜見る夢を、グローダウンを通じて、ビジョンを創造する過程について、体験的に学んでみませんか?

16)最後に、あるアメリカ先住民の言葉を記します。

「ビジョン探求(vision quest)には、ハッキリとした目的と、クリアなハートが欠かせない。それには、しばしば辛さ、困難さが伴う。ビジョン探求は、私たちのハートの核心への旅でもある。それは、高次の利益、世界の利益のためのものである」

17)高次の利益、世界の利益は、自己愛的利益と相反します。自己愛的利益から離れ、自由になったところで見えてくるビジョン。

今回、既製品でも、お仕着せでもないオリジナルなビジョンと夢に関する体験的セミナーを開催します。

このセミナーでは、ビジョンや夢にご関心のある専門家の方および一般の方、初心者の方、そしてあなたのご参加をお待ちしています。ビジョン探求を応援する支援職の方、コーチやコンサルタントなどの専門家にも学んでいただきたい内容です。

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日時■ 2020年6月28日(日)10:00~17:00

会場■ Zoomオンライン会議(お申し込みいただいた方に詳細をお伝えします)

費用■ メールマガジンにてご案内しております。

講師■ 富士見ユキオ・岸原千雅子

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境界(バウンダリー)心理学入門|2020/05/31(日)

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1)ここ最近、「リモートワーク」「テレワーク」が推奨され、拡がるようになっています。そのことで、家で過ごす時間を満喫できたり、安心感が得られる良さがある一方で、「境界」をどう作ったらいいのか、悩み、苦しんでいる人たちも少なくありません。

たとえば、仕事とプライベートの「境界」、同じ家の中で、家と仕事の空間を仕切る「境界」。あるいは家族の時間と、仕事時間の「境界」、などなど。これまで体験したことのない、「線引き」の難しさ。いつまで続くのか、という出口の見えないつらさ。同僚や友人は、リモートでうまくやっているように見えるのに、この息苦しさやしんどさは、ダレニモ、イエナイ・・・

いえ、本当は、人知れず、同じ行き詰まりを抱えている人がいることも、案外耳にしていることです。

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