ファイナンシャル・セラピー（金融療法） – プロフェッショナル・サイコセラピー研究所〈IPP〉

心理的トレーニングを必要としているファイナンシャル・プランナー（FP）と、ファイナンシャル教育のニーズのあるセラピストが協働し、生まれたのが、新しい業際分野「ファイナンシャル・セラピー（Financial Therapy）」です。

ファイナンシャル・セラピーとは

アメリカ心理学会のレポートによると、近年アメリカ人がストレスを感じる最大の要因の１つが、ファイナンス（金銭）です。にもかかわらず、サイコセラピスト（心理臨床家）は、クライエントのファイナンスの問題や悩みに臨機応変に応答することができません。ファイナンスに関する専門的トレーニングを受けていないためです。

一方、アメリカのファイナンシャル・プランニング協会によると、ファイナンシャル・プランナーが提示する合理的なファイナンシャル計画に、肯定的反応を示さないクライエントが少なくありません。心理的問題が障壁となっているためです。心の課題が潜在していて、それが良質なファイナンシャル・プランを拒んでしまうのです。心理的テーマが、ファイナンシャル・プランナーには見えません。

私たちが心がけていること

ファイナンシャル・セラピーを受ける動機の１つには、今よりリッチ（金持ち）になりたい、という思いがあります。ファイナンシャル・アドバイザー / コンサルタント / コーチは、その目的に対してまっすぐに応援するでしょう。

一方、ファイナンシャル・セラピスト（FT）は、そうはせず、リッチを、「外的」なものと「内的」なものとに分けるところから始めます。そして、「内的」な、あるいは「心」のリッチさを、まず支援します。そのうえで、クライエントが求めれば、「内的 / 心」のリッチと、「外的 / 実際」のリッチとをつなぐ作業を試みます。

あなたは「内的 / 心のリッチ（豊かさ）」について聞いたことがありますか？

外的、物質的にはリッチ（金持ち）でも、心の内面がプア（貧乏）なケースのあることを知っていますか？

ファイナンシャル・セラピーのクライエントには、ビジネス、投資、相続、事業承継、結婚、宝くじの高額当選などによって、実際にリッチになっても、いつ（また）貧乏になるか不安で心配で仕方がない、といった悩みに苦しむ人が少なくありません。心の中が貧困（プア）で、満たされていないからです。実際のお金では、心のリッチになれないためです。

ファイナンシャル・セラピーでは、実際にリッチかどうかは、まずいったん脇に置きます。そして、心のリッチさ、豊かさ、果実といったことについてご一緒に考え、取り組みます。これが叶うと、充足して満たされ、ファイナンシャル・セラピーの終結を迎える人がいるからです。

が、心の内面のリッチさだけでなく、さらにそれを外的、物理的、実際のリッチさに結びつけることを望む方も少なくありません。そのような方には、必要に応じて、連携できるファイナンシャル・プランナーをご紹介させていただきます。ファイナンシャル・プランナーや税理士、会計士の応援を仰ぎ、連携しながら、あなたの「内」と「外」とに良い、トータルなサービスを企図します。

あなたの周りに、このような人はいませんか？

たとえば、大金持ちで、心の貧相な人。

逆に、心がリッチで、外的 / 経済的にリッチでない人。

あなた自身は、いかがでしょうか？