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1)あなたは幸せについて、考えたことがありますか? なんとなく漠然と、あるいはまっすぐに?
人生の目的は、幸せになることだと思いますか?
今はまだ余裕はないけれど、いつか幸せについて真剣に考えたいと思っていますか?
自分はまだしも、子どもや孫、親や近親者、親しい友人には幸せになってほしいと考えていますか?
パートナーや家族と、幸せについて話しあったことはありますか?
あなたやパートナー、ご家族にとっての幸せは、どういったものでしょうか?
こうした問いに、当てはまるもの、思いあたることが1つでもあれば、今回のセミナーはあなたにお勧めです。
1)あなたは幸せについて、考えたことがありますか~なんとなく漠然と、あるいはまっすぐに~?人生の目的は、幸せになることだと思いますか?今はまだ余裕はないけれど、いつか幸せについて真剣に考えたいと思っていますか?自分はまだしも、子どもや孫、親や近親者、親しい友人には幸せになってほしいと考えていますか?パートナーや家族と、幸せについて話しあったことはありますか?あなたやパートナー、ご家族にとっての幸せは、どういったものでしょうか?こうした問いに、当てはまるもの、思いあたることが1つでもあれば、今回のセミナーはあなたにお勧めです。
2)このセミナーでは、日本ではまだなじみのない「幸せ心理学」や「幸せコーチング」についてご紹介し、その可能性を探求します。超高齢社会・長寿社会に入った日本において、「幸せ」は、より一層重要なキーワードの1つになっています。今回、幸せに関するさまざまなリサーチ結果や考え方、支援のための具体例・臨床例をお伝えし、あなたとご一緒に、幸せについて取り組みます。現在わかっている幸せになるための技芸、また特に、幸せになることへの心理的抵抗とその克服の仕方を学びます。
3)「幸せ」は、「し合わせ」からきています。し合わせの「し」は、「する」という動詞の連用形/活用形からきています。何かを「し」ている自分に、別の何かが重なり「合」うことが、<し合わせ=幸せ>の本来の意味。し合わせ=幸せは、2つ以上の経験の重なりから生まれます。経験の重なり、または合わさりは、「巡り合わせ」を意味します。
4)幸せは、英語で、”well-being(ウェルビーイング)”または”happiness(ハピネス)”です。”Happiness”は、”happy(ハッピー)”や”happening(ハプニング)”と同様、”hap(運、運がいい、偶然)”を語源とします。英語のhappinessやhappyは、日本語の幸せ(し合わせ)と同様、「偶然」と深く関係しています。
5)次に、漢字からひも解いてみましょう。「幸」をよく見ると、上と下に「土」という字が、(逆さに)鏡合わせになっています。上と下にある土の字を、<縦線>2本でつないだのが、「幸」という漢字です。幸せには、土または大地と、上と下をつなぐ縦次元が、深く関係しているのです。
6)巡り合わせと運、そして縦次元、この3つは、幸せが、先月のセミナーでも扱った、タオや共時性や星の時間、コンステレーションに関連していることがわかります。このセミナーでは、運、巡り合わせ、縦次元と関連の深い、共時性や古代の知恵、深層心理学を参考しながら、幸せの心理学について学びます。7)ところで、現代の心理学は、「幸せ」をどう考えているのでしょうか?幸せには偶然が介在するが、かなりの部分、意図して獲得できるもの・なれるもの、と主張しています。まず、経済学者のロバート・フランクが述べた「地位財(positional goods、ポジショナル・グッズ)と「非地位財(non-positional goods、ノン・ポジショナル・グッズ)」という考えを参考にしましょう。地位はポジション(position=位置)、財はグッズ(goods=商品、モノ)です。ここで言うポジションは、あるコンテキストにおける、他人との比較、格差から導き出される、自分の地位や位置を言います。たとえば、タワーマンションで、最上階(ペントハウス)に住んでいるママは、低層階に住んでいるママよりランクが上で、猿山のボスザルのように、下層階のママを、マウンティングできたとします。マウンティング(=心理的馬乗り行為)を可能にするペントハウスを、ポジショナル・グッズ(地位財)と呼びます。地位財には、家、所得、預金、株、物的財産、社会的地位などがあります。より大きく強く高価なモノ、商品を持つと、自分の地位や価値があがり、幸せになれる、と期待・妄想されるのが、この「地位財」です。商品・モノです。
7)ロバート・フランクはこれとは別にもう1つ、可視化、数値化、商品化できない財産を想定し、それを「非地位財」と呼びました。他人との比較や上下関係、勝ち負けとは関係なく、自分にとって価値があり、喜びや豊かさをもたらしてくれるもののこと、です。たとえば、体験、愛情、自由、自主性や主体性、能動性、自己効力、自己統合、生きがいなどがあります。これらは、他人と比較競争できないものです。したがって、マウンティングされようのない財です。
8)あなたは、人の幸せには、地位財と非地位財の両方が関わっていることを、ご存知ですか?また、どちらのグッズ(財)が、より幸せに寄与すると思いますか?セミナーでは、さまざまな研究データや事例をもとに、じっくりと考えていきます。
9)日本のGDP(国内総生産)は、1960年から2010年の50年間で、実質6倍も伸びました。ところが、生活満足度はなんと、50年間を通して、驚くべきことに、ずーっと横ばい状態でした。70年代の高度経済期でも、バブル期でも、あるいは、バブル崩壊後もリーマンショック期でも、一貫して、同じ値を示しているのです。
10)経済成長をとげれば、私たちはより幸せになるはずだったのではなかったのでしょうか?経済合理性とは何だったのでしょうか?幸せは、地位財の「量(クオンティティ)」に還元できるものではなく、「質(クオリティ)」に関わるもの、です。量と質の違いに気づかずに地位財だけを追い求めると、幸せの観点からすると、人生を台無しにし、無駄にしかねません。あるいは気づいたら「不幸」になりかねません。にもかかわらず、現代の合理的な思考や資本主義、テクノロジー至上主義の社会は、あなたに地位財(だけ)を無制限に追い求めるよう、そして勝ち組になるよう、背後から迫り、強要します。
11)勝ち組になることを強要しているのは、実は、私たちのDNAの中に組み込まれた「生存本能」である、とも言われています。なぜなら、地位財を獲得し、競争に勝てることで、子孫を残すことができるからです。しかし果たしてDNAの生存本能に強要され、地位財を獲得し続けることは、あなたにとって、あるいはあなたの子どもや家族にとって本当に、幸せをもたらすのでしょうか。真の幸せを考えたいなら、遺伝子の(自然の)暗黙のプレッシャーに対し、コンシャス(意識的)になる必要があります。
12)では非地位財が、私たちを幸せにするのでしょうか?この問いは、セミナーの核心の1つです。セミナーで、あなたとご一緒にじっくりと考え、取り組みたいと考えます。
13)幸せは、クオリティに関わるものであり、主観的、間主観的産物です。そのため、絶対的幸せ、といったものはありません。逆に言うと、幸せは相対的で、多種多様、多次元的です。別の言い方をすれば、それぞれのオンリーワン、またオーダーメイドによるものと言えるでしょう。今回、私たちは、幸せがプライベートなもの、個性的なものであるという立場から、あなたのオンリーワンの幸せについて応援したいと考えています。
14)幸せについてコンシャスになると、カウンセラー、コーチ、コンサルタント、アドバイザーであるあなたは、クライエントを、より一層サポートすることができます。なぜなら、クライエントが対人援助に求める目的の1つは、間違いなく「幸せ」だからです。にもかかわらず、対人援助の専門家は、「幸せ」についてきちんと扱ってはきませんでした。今回、あなたとご一緒に、永遠のテーマである幸せについて、正面から取り上げ、取り組みたいと考えています。
このセミナーでは、幸せ心理学、幸せコーチングにご関心のある専門家の方、専門家を目指す方、また、一般の方、初心者の方のご参加をお待ちしています。
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日時 ■ 2019年2月24日(日) 10:00~17:00
会場■ 都内(お申込みいただいた方に詳細をお伝えします)
費用■ メールマガジンにてご案内しております。
講師■ 富士見ユキオ・岸原千雅子