お金にまつわる「失敗」が「肥し」になる

林や森で樹木から落ちた葉は、朽ちて無になるのではなく、土壌を豊かにする肥しや栄養になります。お金にまつわる「失敗」も同様です。「やり方」によって、失敗は肥しや栄養になり、あなたの心を豊かにします。

そのためには、どうするといいのでしょうか?

その「やり方」とは、どういったものでしょうか?

カギは「主体性」です。お金に対してあなたが主体的であれば、成功体験だけでなく失敗体験も、あなたの有益な経験として心に積み重なるでしょう。心の宝物となります。

一方、あなたに主体性が「無い」と、あなたは体験から何も、あるいはほとんど学びません。何度も同じ失敗を繰り返します。お金に関するあなたの「考え方」「認知」「行動」は、それまでと変わらず、またマイナスの経験をすることになります。

主体的な考えや行動は、考えや行動を「あなた」のものにします。成功体験も失敗経験も「あなた」のものとなり、積み重なっていきます。そのとき心は、分厚い落ち葉からなる豊かさを秘めているでしょう。あなたに主体性があると、あなたは成功体験および失敗体験を熟考するようになります。「熟考」は、(次の)成功の可能性を高めます。

それに対して、主体性がない場合、失敗だけでなく、成功も、あなたのものになりにくい。経験が、あなたから『切り離されて』いるからです。ですので、成功は、単なる「偶然」にすぎず、再現性のないものとなるでしょう。失敗から何も学ばず、似た失敗を再びすることになります。

では、主体性とはなんでしょうか?

どうずれば、主体性を身につけることができるでしょうか?

ファイナンシャル・プランニングやファイナンシャル・コーチングでは、クライエントの「主体性(のありよう)」を問うことはありません。

一方、ファイナンシャル・セラピーでは、主体性(のあり方)は『中核的』テーマです。心に主体性が身につくと、あなたは行動に「責任」を持つことができます。失敗体験も「肥し」「栄養」「豊かさ」に結実することを、身をもってしっているので、責任を回避する必要がありません。

「投資は自己責任で」とよく言われます。が、主体性がなければ、「投資は自己責任で」の意味がよく把握できなかったり、自分で責任を引き受けるのは、心理的に困難なのではないでしょうか?

主体性は、心理学的には「心の境界線(boundary)」や「心の限界(limit)」と関係しています。また「自分を所有すること」つまり「自分や自分の人生の所有者(owner)になること」が欠かせません。

ファイナンシャル・セラピーでは、あなたの「主体性」に配慮しながら、お金、経済、投資に関するあなたの気持ち、認知、行動と取り組みます。

あなたは、お金や投資について取り組むうえでの、心の肥し、栄養、豊かさにご関心がありますか?