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ビジョン探求の夢ワーク|2020/6/28(日)

◎ オンライン開催
◎ 配布資料+音声データをご購入いただけます

1)「ビジョンを描く」体験的な夢ワークに関するセミナーです。ビジョンや夢との取り組みを通じて、内的世界、心の深層と向き合うこと、日々の現実をより豊かで充足したものにすることを、応援する内容です。

2)あなたは、ビジョン(vision)と聞いて、どんなことを思いつきますか?

長い間、門外不出とされてきたユングの本『ビジョン・セミナー』、アメリカ先住民の成人の儀式である「ビジョン・クエスト」。心理療法家のトレーニングとして不可欠な「スーパー・ビジョン」、ジェームズ・ヒルマンの「リ・ビジョニング心理学」、卓越した経営書として読み継がれてきたジム・コリンズ著、『ビジョナリー・カンパニー』などなど。

これらでは、すべてビジョンが主役です。

3)”Vision”は、たとえば次のように訳されます。アメリカ先住民の「大いなる夢(big dream)」、「心に描く夢やイメージ」「スピリチュアルな幻影や幻視」。それだけでなく、経営者や政治家が描く「未来像」、学者や思想家による「先見の明」のようにも訳されます。

4)私たちは、生きていく上で、ビジョンを持つこと、描くこと、創造することを推奨してきました。ビジョンは、人生で道に迷ったときに、苦しくて混乱したときに、あなたが進むべき方向性を示してくれます。あなたの「人生という航海」における、「北極星(polaris、ポラリス)」となってくれるのです。

ビジョンは、経営者やリーダーにとってはもちろん、(ユングやアメリカ先住民によると)私たち1人1人にとって繰り返し参照すべき人生の指針です。

5)どうすればビジョンを描き創造することができるのでしょうか?

先住民のビジョン・クエスト(vision quest)が、参考になります。”Vision quest”は、「ビジョン探求(の旅)」を意味します。このセミナーでは、あなたのビジョン探求を試みます(詳しくはセミナーでお伝えします)。

6)ところであなたは、「マネージメント」と「リーダーシップ」との違いをご存知ですか?

マネージメントは、どうすれば(how)目的を成し遂げることができるか、目的地へ到着することができるか、といった手段(how)の管理(management)に関することです。

それに対して、リーダーシップは、何(what)を達成したいのか、どこへ(where)へ到達したいのか、といった目標や目的地についてのことです。経営の神様、ピーター・ドラッガーによると、マネージメントは手段を正しく遂行するための管理に、一方、リーダーシップは正しいことの実践に関係します。

7)では、「正しいこと」とは、何でしょうか?

その答えは、「ビジョン」にあります。ビジョンは、人に「意味、意義、目的、方向性」を与えてくれるギリシャの哲学者、ソクラテスやプラトンの「イデア(idea、理念)」に当たります。それは、”why(なぜ)”に関係しています。人に、「真や善(正しいこと)」の内的感覚をもたらします。また「美」の感覚も培います。

8)ビジョンを見出す上で大切なことは、それが「既製品」や「お仕着せ」のものであってはならないという点です。世の中には、埃(ほこり)をかぶった美辞麗句だらけの社訓や家訓(といった理念)が少なくありません。

なぜ埃をかぶったまま、忘れられてしまうでしょう?

当事者性やコミットメントの度合いが希薄な、どこからか借りてきた既製品だからです。

9)アメリカ先住民のビジョン・クエストやユングのビジョン・セミナーを参照すると、ビジョンを見ること、描くこと、創造することには、難儀な心の作業、大変な心のエネルギーが必要です。当事者意識やコミットメントが不可欠です。そうしてこそ、自分に合ったビジョンを描くことができます。

10)しかし、ビジョンは、自分独りで創ることのできる個人的なものではなく、いわば天から賦与、附託されるものです。あなたには、天や宇宙や星々や北極星の呼びかけ(calling、コーリング)に耳を傾け、応答する能力(responsibility)が求められます。

11)ビジョンは、天と人間との<コール&レスポンス>を通じて創造される「合作」です。合作としてのビジョンには、それ独自の真や善、美の感覚が伴います。

12)さて、こうしたビジョンが伴ったリーダーシップを、「ビジョナリー・リーダーシップ(visionary leadership)」と言います。この”leader+ship(リーダーシップ)”には、”ship(シップ、船)”をビジョンの地へと、”leader(リードする人、導く人、つまりリーダー)”が欠かせません。

ビジョナリー・リーダーシップは、会社経営者やスポーツの監督、国の代表者にだけでなく、良質な家族やカップル・夫婦関係作りに、またマズローやユングの自己実現の過程に不可欠です。

13)宗教学者のミルチャ・エリアーデによると、世界最良のビジョナリーは、伝統的にはシャーマンです。優秀な経営者、監督、リーダーであるには、また質のいい家族やカップル・夫婦関係を築くには、現代でも、ビジョンを見ることのできるシャーマン的ビジョンが不可欠だと考えます(注:シャーマン的ビジョンの詳細は、セミナーで学びます)

14)私たちは、ビジョンを見るため、創るために、今回、「夜見る夢」を活用します。なぜなら、夢はあなたが自分独りで見るものではなく、あなたの意図を超えて、天や宇宙からやってくるものだからです。

それは、あなたと天との合作です。夢は、想定外の内容であふれています。

15)日々の中で、どうすれば、あなたはビジョンを見ること、描くこと、創ることができるでしょうか?

ビジョンが夜見る夢と違うところは、ビジョンはよりハッキリとしていて、地に足がついている点です。ビジョンにはクリアな縁取り・境界があるためです。

また、ビジョンには夜見る夢の(J.ヒルマンの言う)「グロー・ダウン(grow down)」過程が、伴っているからです。夜見る夢を、グローダウンを通じて、ビジョンを創造する過程について、体験的に学んでみませんか?

16)最後に、あるアメリカ先住民の言葉を記します。

「ビジョン探求(vision quest)には、ハッキリとした目的と、クリアなハートが欠かせない。それには、しばしば辛さ、困難さが伴う。ビジョン探求は、私たちのハートの核心への旅でもある。それは、高次の利益、世界の利益のためのものである」

17)高次の利益、世界の利益は、自己愛的利益と相反します。自己愛的利益から離れ、自由になったところで見えてくるビジョン。

今回、既製品でも、お仕着せでもないオリジナルなビジョンと夢に関する体験的セミナーを開催します。

このセミナーでは、ビジョンや夢にご関心のある専門家の方および一般の方、初心者の方、そしてあなたのご参加をお待ちしています。ビジョン探求を応援する支援職の方、コーチやコンサルタントなどの専門家にも学んでいただきたい内容です。

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日時■ 2020年6月28日(日)10:00~17:00

会場■ Zoomオンライン会議(お申し込みいただいた方に詳細をお伝えします)

費用■ メールマガジンにてご案内しております。

講師■ 富士見ユキオ・岸原千雅子