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HSP(とても敏感な人)と緊張するこころ・からだ・家族へのアプローチ|2020/3/29(日)

HSP(とても敏感な人)と緊張するこころ・からだ・家族へのアプローチ

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◎ 配布資料+音声データをご購入いただけます

1)あなたは「HSP(Highly Sensitive Person、とても敏感な人)」について、聞いたことがありますか?

HSPは、1996年にエレイン・N・アーロン博士によって考案されました。この数年、日本でも、静かに広まっています。

あなたが、「過敏さ、傷つきやすさ、感受性の高さ、刺激の受けやすさ、高すぎる共感性、処理能力の深さ、感情移入のしやすさ、過心配傾向」に関心があったり、そうしたことで悩んだり、苦しんでいたりするとしたら、この概念および今回のセミナーはお勧めです。

2)HSPは、エレイン・アーロンやイルセ・サンといったユング心理学を志向するセラピストたちによって提唱され、広められてきました。「とても敏感な人」は、ユングが「タイプ論」で述べた「内向性」を、現代に合うように改変させたところから生まれ、発展しています。あなたが、ユング心理学に興味があれば、HSPは魅力的な視点です。

3)「過敏さが、パーソナリティを豊かにすることは少なくありません」「敏感すぎることを、病的ととらえることは誤りです」これらは、ユングの言葉です。彼自身、タイプ論でいう「内向的」でした。ユングによると、内向的な人は優れた美的感覚、共感力、第六感を持っている傾向があり、深層心理学やトランスパーソナル志向のセラピストに合っています。

4)このセミナーは、HSPや細やかな心の持ち主が、自分の弱点や、陥りやすい心および対人関係のパターンをみつめ、過敏さ、傷つきやすさ、内向性について理解を深めること、陥りやすい心や対人関係の罠から抜け出すこと、また、敏感さや細やかさの長所、利点、可能性に着目し、それらを実現すること、などのサポートを目的とします。

HSPの人自身やそのご家族、また、HSPのクライエントを応援する心の援助者にとって、有益で実践的な内容をご用意しています。

HSPに影響を与えた心理学は、ユング心理学に限りません。それは、L.R.ゴールドバーグ博士が開発した、代表的パーソナリティ分析の1つ「ビッグ5」の、「外向性」や「神経質傾向」などとも比較対照され、洗練されて来ています。結果、HSPと内向型が必ずしもイコールではなく、HSPには外向型もあることが知られるようになりました。加えて、外向型のHSPとは別に、それに似たHSS(Highly Sensation Seeking、過度に刺激を求める人)に関する理解も進んでいます。

5)HSPは、生まれ持った特性・気質です。生涯変わることはありません。全人口の15~20%にこの傾向がみられ、100種類以上の生物にも、この特性があると考えられています。HSPの特徴は、他にもたくさんありますが、詳しくはセミナーに譲りたいと思います。

6)次に、HSPが環境(たとえば家族)によって、心身にどのような影響を受けやすいのか、考えてみます。なぜなら、生得的な敏感さは生涯変化しない一方で、敏感さがその人にとって長所になるか、短所になるかには、その受け皿/コンテイナーである家族や育て方の影響が、とても大きいからです。

7)HSPの人が生きにくい典型的なマイナス家族である「緊張家族」から考えてみましょう。緊張家族において、HSPの人のこころとからだ、そして頭は、緊張します。HSPの人は、大変敏感で元々緊張しやすいのですが、緊張家族によって、その緊張はより一層増幅されます。

8)緊張家族とは、どうのような家族でしょうか? あなたは、想像できますか?

1つ例を挙げてみます。

たとえば、夫婦仲が悪く、夫と妻の関係が分裂した核家族が、緊張家族になる傾向があります。子どもは生存上、母親だけでなく、父親のことも好きになるように、生物的、心理的、社会的に仕組まれています。

子どもと、関係が分裂した夫婦とからなる家族へのファミリーセラピーを実践すると、それまで母親とだけ親密だった娘が、あるいは父親とのみ良好な関係を持っていた息子が、急に「ママ(パパ)だけでなく、パパ(ママ)も好き!私(ボク)は、パパとママ、両方と一緒にいたい!」という思いや叫びを口にするのを、たびたび耳にします。

9)父親が飲んだくれで、母親が夜中に家を出て実家に行こうとする場面をイメージしてください。子どもは叩き起こされ、質問されます。

「お前はお父さんと家にいる?それとも、お母さんとおばあちゃんの家に行く?お前の好きなようにしていいのよ」と。

10)「好きなようにしていい」と言われても、(生存上)パパもママも好きな子どもは、心底困ってしまいます。選択できません。飲んだくれでも父親が好き、また、おばあちゃんの家に行く、と脅かす母親も好き。

そうした気持ちを抱く子どもは、パパとママが別々になるのを、何とか止めさせようとする思いでいっぱいになります。こうした子どもは、自分が悪い子だから、自分のせいで、大好きなパパとママが離れるかもしれない、と妄想したりします。

どうしてでしょうか? セミナーで、ご一緒に考えませんか?

11)母親と父親の分裂を防ぐ典型的な方法(妄想)の1つが、心身を硬直させること、緊張させることです。母親と父親が別々になることは、無力な子どもにとって、こころやからだが引き裂かれる痛みとして体験されます。その痛みに耐えられない子どもは、心身を緊張させることで解消しようとするのです。

が、このやり方は、早晩、子どもの心に「解離」を生じさせることになりかねません。しかし、解離によって心身の分裂が真に解消されることはありません。

12)こうした経験をした子どもやHS(とても敏感な)傾向の人に、身体志向のセラピーを試みると「地面が振動している、揺れている」といった表現をします。また、振動によって倒されないさためにバランスをとる方法として「こころ、からだ、そして頭を緊張させていた!」と気づきを得たりします。

ちなみに、私たちの経験では、アルコール依存の親のいる機能不全家族や、DV家族で育った、摂食障害、アドピー性皮膚炎、うつ、自家中毒などを患った子どもに、HS(とても敏感な)傾向の人が多いように思います。

13)「振動している地面」とは、子どもにとっての「生存基盤」、すなわち、ママとパパの良好であるはずの関係が、引き裂かれ揺らいでいることへの実感を、言葉にしたものでしょう。

両親の関係の良さ、という心の安全基地がないと、繊細なマインドの持ち主である「HSC(Highly Sensitive Child、とても敏感な子ども)」は、とても生きることが苦しくなります。それに抗うために、息が止まるくらい力を入れて、心身を緊張させます。これでは、心身の呼吸困難に陥りかねません。

14)このセミナーでは、HSPやHSCについて、さまざまな観点から、多角的、ホリスティックに学びます。

(A)生物学的観点から。
(B)ユングのタイプ論やコールドバーグのビッグ5との関連で。
(C)緊張家族の観点から。
(D)緊張するこころとからだと頭との関係から。
(E)敏感型ナルシシズムとの比較から。

15)HSPは、過剰に引っ込み思案だったり、恥ずかしがりだったり、恐怖への耐性が低くパニックに陥りやすかったりする一方で、心の内的豊かさや充足を重んじ、スピリチュアリティ、クリエイティビティ、アート、神秘、音楽、心理学、哲学などに関心を示す傾向があります。

このセミナーでは、HSPやHSCのプラス面とマイナス面を見つめ、サポートする具体的な方法をお伝えします。

どうすれば、HSPに、適切な環境を提供することができるでしょうか?
HSPにとって、良質で豊かな環境とはどういったものでしょうか?
HSPの陥りやすい心や対人関係の罠には、どのようなものがあるでしょう?
HSPにとって、プラスのマインドセットとは、どういったものでしょう?

あなたは、どう思いますか?

今回、「HSP(とても敏感な人)と緊張するこころ、からだ、家族」に関する理解と臨床的実践に関するセミナーを開催します。

このテーマにご関心のある専門家の方、および一般の方、初心者の方、そして、あなたのご参加をお待ちしています。

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日時 ■ 2020年3月29日(日) 10:00~17:00

会場■ zoomオンライン会議(お申込みいただいた方に詳細をお伝えします)

費用■ メールマガジンにてご案内しております。

講師■ 富士見ユキオ・岸原千雅子