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『過酷な超自我』の理解と取り組み ~癒し、解放と自己成長に向けて|2021年7月25日(日)

『過酷な超自我』の理解と取り組み ~癒し、解放と自己成長に向けて〜

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1)あなたは、「過酷な超自我(harsh superego)」について聞いたことがありますか?

それは、「解離」「心的麻痺・無感覚・鈍感さ」といった、現代的な心の問題の中核にあります。

今回のセミナーの目的は、過剰に自分を相手に差し出すことで、相手との平和な関係を結び保とうとするいい子、いい人に典型的な過剰適応障害、摂食障害、アルコール依存症、共依存症、ラブ・アディクション、サド-マゾ関係、隠れ自己愛、スキゾイド、DV、解離の「核心」にある「過酷な超自我」に関する良質なアプローチを学ぶことです。

2)「超自我(superego)」は、エディプス期と呼ばれる3~5歳の間に
浮上する、内的良心、理想、道徳の側面です。

それは、自我を監督、指導、管理します。

心にバランよく機能する内的リーダーシップを身につける上で、
必要な働きの1つとなります。

しかし、その理想が高すぎると、破壊的になります。
自我の犯したミスを決して許さない暴力的なものになります。

3)「高すぎる理想をもった過酷な超自我」は、必ず
「未熟な自我」とワンセットになって浮上します。

この「内なる二者関係」は病んでいて、当人をひどく苦しめます。

なぜでしょうか?

自我が「現実」領域で機能する一方、超自我は
(「現実」とは異なる)「理想」「道徳」領域のものです。

過酷な超自我は、「現実」を無視し、
自分勝手な「理想」「道徳」「倫理」「高貴さ」を
暴力的に上から目線で強要します。

4)「現実」との疎通の悪いこの超自我は、”未熟”です。

しかし「未熟な自我」は、その過酷さに圧倒され恐れおののき、
過酷な自我が”未熟”だと見抜くことができません。

この場合の心は、「未熟で過酷な超自我」と「未熟な自我」
のセットから成ります。

この心の持ち主が、苦しんだとしても不思議ではありません。

5)超自我を発見したのは、精神分析の開祖、フロイトです。

超自我は、両親から子どもへ受け渡されます。

正確に言うと、両親の超自我が、子どもの超自我形成に寄与します。

それが成熟した超自我か、未熟かで、子どもが受ける影響には
大きな違いが出ます。

6)さて、小さな子どもとのプレイセラピーを数多く実践した
メラニー・クラインは、フロイトと異なる見解を示しました。

心病んでいる子どもは、3~5歳以前の前エディプス期に、
「厳しく残忍な超自我」あるいは「サディスティクな超自我」を
出現させるというのです。

一般的には、子どもは純真無垢でかわいいとされる、
一面的な神話があります。
が、心が子どもで未成熟であればあるほど、厳しく酷(ひど)い
悪魔的超自我を心に秘めている可能性があります。

あなたは、砂場で遊ぶ小さな子どもが、大変厳しく破壊的なのを
目にしたことがありますか?

虐待する親、パワハラ上司、ブッラク企業には、心が子どもなままの
「過酷な超自我」による問題が、必ず潜んでいます。

7)ウィルフレッド・ビオンは、内面のあらゆる「つながり」や
「まとまり」機能を徹底的に攻撃する、「自我を破壊する超自我」
について述べました。

それは、健康な自我の発達や活性化を阻止し、自我機能を
不全にします。

8)過酷な自我は、その残忍さ、サディズム、破壊性のために、
取り扱いが困難です。

しかし、それだけではありません。
それは同時に、「見守り」「慰撫」する側面を秘め、
「甘言」で誘います。

その負の魔力によって、未熟な自我が自己陶酔、自己催眠、
自己トランスに陥ってしまうことも稀(まれ)ではありません。

サディスティックな暴言を吐く一方、甘い言葉でたぶらかす。

真逆の両側面が、過酷な超自我の正体です。

9)それが、過酷なだけであれば、「抑圧の解除」「ブレークスルー」
「エッジワーク」といった従来のツールが機能します。

それらは「まっすぐな」アプローチです。

が、過酷な超自我は二面性を持っているため、
まっすぐな取り組みは機能しません。

まっすぐなアプローチは、騙され、煙に巻かれ、うまくかわされ、
腑抜けにされてしまいかねません。

なぜなら過酷な超自我の一側面である見守り、慰め、誘う側面は、
厳しさ、暴力、破壊性の鍵に隠れて、苦しんでいる本人にも、
セラピストにも見えにくいためです。

2つの顔を持った過酷な超自我に対する、別のアプローチが不可欠です。

このセミナーでは、その「別のアプローチ」について、具体例を挙げて
基本からわかりやすくお伝えします。

ヒントを1つあげると、それは「交渉」を含んだものです。

楽しみにしてください。

10)相手を脅かし恐怖のどん底に陥れ、抵抗できないようにする。

無力になったことを確認すると、今度は甘言をささやき、
相手を蕩(とろ)けさせ骨抜きにする。

虐待関係、パーソナリティ障害の親子関係、共依存のカップル、SM関係、
ブラック企業によく見られるヤバイ洗脳過程であり、病的関係です。

この病的関係に巣くう過酷な超自我が、現代人の心の悩み、問題、
苦しみの中心にあります。

11)クライン派のハーバート・ローゼンフェルドやジョン・シュタイナーは、
過酷な超自我を「内なるマフィア(暴力団)」と呼んでいます。

ユング派のドナルド・カルシェッドは、「悪魔と守護天使」からなる元型
と説明します。

12)カルシェッドはまた、過酷な超自我との取り組みが困難な理由を、
元型の持つトランスパーソナルな圧倒的ヌミノース(非合理)力に見ます。

トランスパーソナルな力が、過酷な超自我に潜在し巨大になっているため、
未熟な自我では太刀打ちできない、と説明します。

13)過酷な超自我は、「私が守り慰撫してやるから引きこもりなさい」
と守護天使のようにささやきます。

それは、自我の健康な発達や活性化を差し出し、犠牲にすることを
意味します。

この誘いに従うと、自己愛障害的あるいはスキゾイド的引きこもり
になります。

一方、「甘言」に従って陶酔すると、各種依存症、共依存や
ラブ・アディクションに陥ります。

この背景には、ジェームズ・グロットスタインが命名した、
守り、慰撫し、誘惑する「悲しみの聖母」がいます。

あるいは、過酷な超自我の力の前に屈すると、現代的抑うつになる
かもしれません。

14)過酷な超自我を前にして、過剰適応障害の人は、
相手に過剰に自分を差し出してまでも、相手との平和な関係を結ぼうとする
と先述しました。

平和な関係は、あくまで表面的なものに過ぎません。

水面下では、「差し出した自分」は相手に捕えられ、未熟な自我は
屈辱感、卑小感にさいなまれます。

しかし過酷な超自我の脅しにおびえ、慰撫や甘言に酔い、
病的サド-マゾ関係に捕まったままです。

15)今回、過酷な超自我の理解、および癒し、解放、そして健康な自己成長
について具体的ケースから学びます。

過酷な超自我に捕まり、苦しんでいる人はたくさんいます。

現代人の心の中核に潜むに「過酷な超自我」と「未熟な自我」からの癒しと解放、
そして自己成長にご関心のある対人援助の専門家、専門家を目指す方、
初めて聞く内容だけれど、日々の暮らしに、また家族、
ビジネスに活かしたいと考えている一般の方、初心者の方、
そしてあなたのセミナーへのご参加・ご購入をお待ちしています。

* * * * *

日時■ 2021年8月29日(日)10:00~17:00

会場■ zoomオンライン会議(お申込みいただいた方に詳細をお伝えします)

費用■ メールマガジンにてご案内しております。

講師■ 富士見ユキオ・岸原千雅子