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ウェイキング・アップ(Waking Up / 目覚め・気づき・覚醒)の心理療法|2021/1/31(日)

◎ オンライン開催
◎ 配布資料+音声データをご購入いただけます

1)新年最初のセミナー・テーマは、「ウェイキング・アップ(Waking Up)」です。この言葉は、著名なトラスパーソナル心理学者であり、G.I.グルジェフ研究家であるチャールズ・タートが、1986年に発表した著作のタイトルです。以来、心理療法やスピリチュアリティの各派によって、頻繁に用いられるようになりました。最近では、ケン・ウィルバーが、「ウェイキング・アップ」を「グローイング・アップ Growing Up」とセットで取り上げています。

2)「ウェイキング・アップ」とは、「目覚める過程」を意味します。それは、私たちの心が「眠っていること」「寝ぼけていること」「酔っぱらっていること」「夢を見ていること」「盲目であること」「催眠・トランス状態にあること」「空想・妄想の中にいること」「凍結していること」「麻痺状態にあること」を前提としています。

3)トランスパーソナル心理学によると、私たちは必ず、何らかの眠りの状態の中にいます。寝ぼけていない、ということはありません。ですので適切な問いは、自分が寝ぼけているか/いないか、ではなく、「自分は、どんな点で、どんなふうに催眠状態にあるだろうか?」です。このセミナーでは、自分が催眠に陥っている状態の探し方を学びます。

4)対象関係論のメラニー・クラインは、たとえそれがどんなに過酷な内容であっても、「真実こそ(のみ)が、癒しをもたらす」と考えました。「真実」には、ウエイキング・アップが不可欠です。対象関係論だけでなく、対人関係精神分析、間主観的心理学といった新しい関係療法は、どれも真実に重きを置いています。

5)新しい関係療法は、「凍結」のような眠りも取り扱います。凍結した眠りとは、「魔女に化けた母親にだまされ、毒リンゴを食べて、眠りについた白雪姫」に譬(たと)えられます。それは、「解離」や「(緊張型)精神病状態」のメタファーです。

6)ウェイキング・アップは、「コンシャス・リビング(conscious living、意識的生活)」を後押しする心理学です。トランスパーソナル心理学のゲイ&キャサリン・ヘンドリックスが、生活の質(QOL)を高めるコンシャス・リビングを推奨しています。今回、コンシャス・リビングについても取り上げます。

7)ユング派でフェミニストで禅仏教を実践するポリー・ヤング-エイゼンドラスは、誠実でサステナブル(持続可能)なカップル関係には、相互に目撃(inter-witness)し合うことが欠かせない、と言います。カップルは、お互いに、自分を相手にちゃんと見てもらうこと、また相手に自分を開示することが必要だというのです。これは、お互いに、見て見ぬふりをしない、ことを意味します。それには、ウェイキング・アップが欠かせません。

あなたは、「相互目撃」にご関心がありますか?

8)精神分析では、目覚めることは、それまで自分勝手に描いていた幻想や夢について「幻滅」「脱錯覚」することを意味します。幻滅や脱錯覚には、健康で丈夫な心が欠かせません。さもなければ、この過程は激痛を伴い耐えられません。クライン派は、健康で丈夫な心の立ち位置を「抑うつポジション」と呼びます。今回、ウェイキング・アップとの関連で、幻滅、脱錯覚、抑うつポジションについても学びます。

9)抑うつポジションは、人生が自分の思い通りにならない「悲劇」の受容を強要します。ウェイキング・アップは、人生に対する「悲劇の視点」を喚起します。が同時に、「喜劇の視点」も喚起します。良質なQOLには、この2つの視点は欠かせません。

10)さて、ケン・ウィルバーは、「麻痺」状態にある心が癒える過程を、凍傷を比喩として説明しました。麻痺状態にある凍傷が癒えてくると、激痛が走ります。あまりにつらく、凍傷を患っている部分を、切断してほしいと叫ぶ人は少なくないと言います。「心」の凍傷は、「心」の麻痺状態を指し、そこからの回復には精神的激痛が必須で、心を「解離」したとしても不思議ではない、と述べます。

11)心が適切に機能するには、麻痺、解離からの回復が不可欠です。それは、凍結していた心が目覚める過程の一例です。今回、激痛が伴うプロセスの支え方についても、学びます。

12)ウェイキング・アップは、酔いから醒める、「素面(しらふ)になる過程」です。それは、ネヴィル・シミントンがいう「ライフギバー(命の贈与者)」が賦活され、心に躍動感、ワクワク感を取り戻す過程でもあります。

ライフギバーのない死んだ心には、素面になった心にいのちが宿り、躍動感やワクワク感が伴うことがわかりません。そのため、アルコール、ドラッグ、ヤバいセックス、ギャンブルといった刺激物や興奮が必要だと勘違いします。しかし、それはまったくの誤解です。

13)素面の心は、それ自体で、血の通った動きのある心であり、成長、成熟、喜びをもたらします。しかしそれは、死んだ状態にある解離、凍結、麻痺状態にある心を脅かします。そのため、死んだ状態の心は、ウエイキング・アップを阻みます。なぜ、そんなことが起きるのでしょうか? セミナーでご一緒に考えませんか?

14)このセミナーでは、ウェイキング・アップの心理療法について学びます。そのために、心理療法やスピリチュアリティの各派によって活用されているウェイキング・アップのツールを、具体的にご紹介します。特に、心理療法、コーチング、コンサルティングをはじめとする対人援助職で用いることが可能となるよう、良質な症例を参考にします。

また、簡単なエクササイズを試み、楽しみながら体験的に学んでいただきます。

セミナー内容は、日々の生活、たとえばコンシャス・リビングや、誠実でサステナブルなカップル関係創りにも有益です。子育て、仕事、関係性を豊かにすることを応援する心理学でもあります。

15)ウェイキング・アップにご関心のある対人援助の専門家、専門家を目指す方、一般の方、初心者の方、そしてあなたのセミナーへのご参加・ご購入をお待ちしています。

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日時■ 2021年1月31日(日)10:00~17:00

会場■ zoomオンライン会議(お申込みいただいた方に詳細をお伝えします)

費用■ メールマガジンにてご案内しております。

講師■ 富士見ユキオ・岸原千雅子