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家族に潜むグレートマザー その多次元的取り組み ~家族療法のパラダイムシフト~|2019/8/25(日)

家族に潜むグレートマザー 家族療法の多次元的取り組み~家族療法のパラダイム・シフト~

◎ 配布資料+音声データをご購入いただけます

1)家族療法は、システム論をベースに発展してきました。家族メンバー個人を、バラバラに見るのではなく、全体をシステムとみて、アプローチしていく。「木を見て森を見ない」あり方ではなく、体や存在全体を見通す、東洋医学やホリスティック的な観点をもとに、臨床実践が育まれてきました。

2)その一方で、家制度、イエ、ファミリーの深層に潜むのが、「グレートマザー」の働きです。グレートマザーが否定的に働くと、その営みはたとえば、ふとしたこんなセリフの背後にうごめきます。

「言葉にしなくても気持ちはわかっている。だって家族だもの」

「大丈夫、何も心配しなくていい。家族だから、悪いようにしないから」

3)最後に帰る場所、として、安全基地として、言葉にせずとも、何も心配しなくてもいい、そういう領域がある、ことは必要です。しかし、同時に私たちは自分の人生を生きる、大事なひとつの存在であり、自分らしい人生を送る権利があります。

4)家族療法家のM.ボーエンは、家族の健康のためには、「融合」する家族から「分化」していくこと、分化度を高めていくことが重要だ、と説きました。分化し、健康度が高まると、家族やイエの意向とは別の、自分らしい考え方、あり方を持つこともあります。

しかし、背後に潜む「グレートマザー」にとってそれは、裏切りになります。

「こんなに子どもたちの幸せを考えているのに、なぜわからないのか」

「この裏切り者!」

パワハラや暴力の温床にもなりかねません。

5)会社組織の中にも、こうしたマイナスの形で、「グレートマザー」の、無言の同調圧力が働いていることが少なくありません。それによって、結束力がもたらされる反面、外から見えないところで、内側から組織を腐らせ、持続可能性を蝕むことにもなりかねません。

6)システムを維持し、発展させ、持続可能性を育む家族にしていくにはどうすればいいのか。持続可能性のためには、切断力・分化力、理念や目的づくり、統合力・リーダー力といった父性的な働きが不可欠です。 同時に、守り育み維持する、という肯定的なグレートマザーの働きを生かし、マイナスの側面を、どのように扱えばいいのか。

7)今回のセミナーでは、家族療法の実践力を身に着けていただくために、システム論と深層心理学的観点の両面を統合する新しいパラダイムを考えていきたいと意図しています。 システム論的な家族療法の最新をお伝えするとともに、背後に潜む「グレートマザー」を見抜き、それを家族支援、組織支援に役立てるための新たな手法を展開していきたいと考えています。

家族療法に関心のある心理療法家、コンサルタント、コーチやアドバイザー、医療や福祉の現場で家族支援を行う専門家の方々、また、学んでいる学生の方々や、家族の見方をしっかりと学びたい方、ご自身の家族の問題を考えたいあなたに、今回のセミナーをおすすめします。

初心者のあなたのご参加もお待ちしております。
良質な事例をご用意して、セミナーを進めていきます。

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日時 ■ 2019年8月25日(日) 10:00~17:00

会場■ 都内(お申込みいただいた方に詳細をお伝えします)

費用■ メールマガジンにてご案内しております。

講師■ 富士見ユキオ・岸原千雅子