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1)あなたは、「恥」にまつわるとても嫌な、不愉快な経験をしたことがあるでしょうか?
たとえば、失敗、間違い、勘違いをしたときに。
想定外のことに出くわしてビックリしたときに。
笑われて、頭がまっ白になり、顔から火が出る思いをしたり、冷や汗をかいたり、ミットモなくてその場から逃げ出したい、穴があったら入りたい、といった気持ちになったことはありますか? 晒(さら)しものになり、嘲笑のターゲットにされた気がして、屈辱感や劣等感、ヒリヒリする心の痛みに、苛(さいな)まれたことはあるでしょうか?
2)恥をかかされて傷つき、それが恥トラウマになると、
私たちは臆病になります。
引きこもりたくなります。
失敗することが怖くなって、チャレンジ(行動)しなくなります。
緊張することが増えます。
自己効力感、自尊心が低くなります。
卑屈になり、自信がなくなり、そんな自分が嫌いになります。
3)このセミナーは、辱(はずかし)めや嘲笑によって
負わされる「恥トラウマ(shame trauma)」からの
回復、癒しを試みるものです。
「恥トラウマ」は、「毒性の恥(toxic shame)」あるいは
「病的な恥(unhealthy shame)」から生まれます。
幼稚園児から高齢者まで、恥トラウマに苦しんでいる人は、
少なくありません。
恥トラウマが放置されると、心身を病みかねません。
回避的になり、人生でチャレンジしたり、
アクションを起こせなくなります。
仕事や対人関係上の好機を、繰り返し、逃してしまいます。
健康な自尊心、誇り、尊厳、自己効力感、自信が
育成されにくくなります。
4)あなたは、恥の中には、「毒性の恥」「病的な恥」だけでなく、
「健康な恥(healthy shame)」もあることをご存知でしょうか?
恥が、すべて否定的なものになるわけではありません。
5)毒性の恥、病的な恥とは、どのようなものでしょうか?
それは、自分を「みっともない存在、欠陥のある存在、
嫌われる存在、愛されることのない存在、卑屈な、価値のない、
不適切、信頼されない、ハブかれて当然の、歓迎されない、
余所(よそ)者、嫌われ者、仲間外れ、ボッチで当たり前」
と妄想させるタイプの恥です。
毒性の恥は、自分を繰り返しバッシングする自動思考を
心の内面に生み出し、長期にわたってマイナスの自己洗脳をします。
それは、ユング派ドナルド・カルシェッドの「過酷な超自我」と
一体になった妄信です。
6)一方、「健康な恥」は、人間は「死すべき存在」であり、
自分にはさまざまな「限界」がある、という認識や受容と
共にあります。
(注:その理由は、セミナーでわかりやすくお伝えします)
フランスの精神分析家、ジャック・ラカンは、
「去勢〈される〉能力」について述べましたが、
健康な恥のキーワードは、限界、去勢、境界(線)です。
7)健康な恥は、人に「足(た)る」を教え、
適切な自尊心、誇り、自己効力感、レジリエンス力を育みます。
健康な恥は、自分と他人との間の境界、違い、尊厳、名誉を
尊重します。
土足で人の領域の中に入り込んだり、
ガサツな行為をしたりすることを、抑制します。
境界線をわきまえ、人にいきなり侵入するようなことをしません。
8)それに対して、病的な恥とは、自分は限界がなく、
神のような偉大で完全無欠の存在だ、という自己愛障害的誇大妄想、
あるいは完璧でなければならないという強迫的信念、
がべースになっています。
病的な恥は、自分は完全無欠で有能なのだから、
他人に助けを求めることなどしない、自分1人でできる、
自分で何とかできなければ劣等で恥ずかしい、
という「誇大妄想と強迫性から生み出される恥」です。
9)しかし、神のように、ウルトラマンのように、スーパーマン
やキューティ・ハニー(アンドロイド)のように装った自己愛は
早晩、「傷つく」ことになります。
なぜでしょうか?
人間は、さまざまな限界を抱えた存在で、限界のない神、
ウルトラマン、スーパーマン、アンドロイドとは違うからです。
10)「病的な恥トラウマ」に、回復や癒し、変化が
生じると良いのですが、そうでない人/場合も、少なくありません。
すると〈病的な恥〉と〈その傷つき〉は、「解離」され、
心身の奥に「隠され」、「毒性の恥トラウマ」となっていきます。
11)隠された毒性の恥は、自分、他人、自然環境への
暴力的考え、認知、行為を生みます。
たとえば、自分や他者への厳しい批判、批評、疑心、不信感が
生まれます。
そして、隠された毒性の恥は、摂食障害、買い物依存症、
ギャンブル依存症、強迫行動、アルコール依存症、ワーカホリック、
リストカットといった「裏」に回った自分への、
ズルく暴力的な裏切り行為になったりします。
あるいは、他人への暴力行為、自然環境への破壊行為
になる場合もあります。
毒性の恥を隠すために、表面上、権力、支配的地位や役割を
希求することもよくあります。
12)隠された毒性の恥は、人の心身を「内側」から
破滅、解体させる悪性の力を秘めています。
それは、精神病的力を持ち、人に、繰り返し
内部被爆を経験させます。
そこには、W.ビオンが述べた「名づけようのない恐怖や不安」
が伴います。
13)恥トラウマを回避する「防衛策」が、
知ったかぶり、完全主義、チャレンジの回避、
他人へのディスり(批判や否定)、見下し、不信感です。
それらは、「恥トラウマ」を隠す守りであり、工夫ですが、
悪性であるため、長期的には心身を病み、
人間関係を台無しにしかねません。
14)特に注意すべきは、毒性の恥が、自分や他人に、
新たな毒性の恥を生む点です。
毒性の恥トラウマの連鎖です。
気に入らない人、羨ましい人をディスって、いじって、村八分にする。
人の心、マインド、精神を丸裸にし、人の自尊心、誇り、名誉、
尊厳を踏みにじる。
これは、毒性の恥が生み出す最悪のトラウマ連鎖の1つです。
M.クラインやW.ビオンは、その背景に「羨望(envy)」
という破壊衝動を見抜きました。
羨望と恥トラウマ、毒性のトラウマの関連についても、
セミナーで学びます。
15)「健康な恥」「病的な恥」「毒性の恥」の違いは、
何でしょうか?
恥を、この3つに分けるところから、恥からの回復、癒し、
変容や成長が始まります。
セミナーで、ご一緒にに学びませんか?
「病的な恥」と「毒性の恥」とに対する癒しのアプローチは、
大変異なります。
恥との取り組みには、その質的違いに関する適切な理解が
欠かせません。
「健康な恥」は、等身大の自分作り、自己効力感、自尊心、
尊厳をサポートし、豊かなスピリチュアリティを育みます。
16)このセミナーでは、「病的な恥」と「毒性の恥」への
癒しの取り組み、「健康な恥」の育成法について学びます。
恥からの回復と、成長や成熟との関係についても考えます。
それにより、あなたは健康な名誉感、自己効力感、自尊心、尊厳
を回復したり、伸ばしたりするすることができるでしょう。
人生の好機をとらえ、チャレンジ、再チャレンジする
レジリエント力や勇気が身につくでしょう。
対人関係に開かれ、他者への信頼感、健康な甘え力/依存力、
他者との協働、共存が可能になるでしょう。
スピリチュアリティに対して、健康なかかわりが
できるようになります。
17)あなたが、あなたの人生、心身、人間関係をさいなむ
病的トラウマや毒性の恥トラウマからの癒し、回復、解放や
成長にご関心があれば、このセミナーは大変お勧めです!
このセミナーでは、「恥心理学(shame psychology)」
「恥レジリエンス理論(shame-resilience theory)」
「神経科学」「精神分析的関係療法」「発達派ユング心理学」
「マインドフル療法」の良質な側面を参照し、
恥トラウマからの回復、癒し、変容、成長について取り組みます。
わかりやすい具体的なケースを題材に、あなたとご一緒に
学ぶ機会を楽しみにしています。
18)今回、「恥トラウマ」「病的な恥」「毒性の恥」からの
回復や変容、また、「健康な恥」の育成や成長に、
ご関心のある対人援助の専門家、専門家を目指す方、
初めて聞く内容だけれど、日々の暮らしに、また家族、
ビジネスに活かしたいと考えている一般の方、初心者の方、
そしてあなたの、セミナーへのご参加・ご購入をお待ちしています。
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日時■ 2021年9月26日(日)10:00~17:00
会場■ zoomオンライン会議(お申込みいただいた方に詳細をお伝えします)
費用■ メールマガジンにてご案内しております。
講師■ 富士見ユキオ・岸原千雅子