《4》元クライエントが、将来、セラピストになれますか?

C.G.ユングが大切にしたセラピストイメージに、「傷ついた癒し手(wounded healer)」があります。それは傷を負った人が癒え、回復した姿を表すイメージです。ユングは、傷ついた癒し手こそが、当事者意識をもった真の癒し手(ヒーラー)になり得る、と考えました。

たとえば、元依存症の人こそが、現依存症の人のよき支援者となれます。あなたのクライエント体験、そこからの回復過程は、良質なセラピスト、カウンセラー、コーチになる上で、またとないリソース(資源)となるでしょう。