◎ 2026年3月27日(金)〜 全10回 オンライン開催
◎ 配布資料+音声データをご購入いただけます
1)この連続講座では、「サイコシンセシス(psychosynthesis)」と「エコサイコロジー(ecopsychology)」を掛け合わせた取り組みを試みます。2つの心理学のシナジー(相乗効果)を意図することで、「今まで見えなかったことを見て、到達できなかった心の領域に行き、できなかったアクションを起こすこと」を目指します。
サイコシンセシスの「トランスパーソナルな意志」および「脱同一化」を道具に、健全なスピリチュアリティの世界へ、またエコサイコロジーを糸口に、内外のエコロジカルな世界へ赴くことにチャレンジします。
見えなかったスピリチュアリティに目を向け、たどりつけなかった心の内側と外側の生態系に行くこと、そしてあなたやあなたの大切な人やコミュニティのために、能動的で肯定的なアクションを起こすこと、を目標とします。
それはあなたの魂、スピリチュアリティ、人間性の回復、また全体的で質のいい生活の礎となるでしょう。
2)サイコシンセシスは、トランスパーソナル心理学の中で最も正統性のある、成熟した心理学です。統合心理学のケン・ウィルバーが、数あるトランスパーソナル・セラピーの流派の中で、最大限の賛辞を送ってきた心理学です。家族療法家リチャード・シュワルツ博士によると、彼が開発したIFS(内的家族システム)は、サイコシンセシスに多大な影響を受けています。
3)”psychosynthesis” は、語源的には “psycho”(精神、心、魂)+ “synthesis”(統合、総合、全体)で、「精神統合」「心的総合」「魂の全体性」を意味します。フロイトの創始した “psychoanalysis” (サイコアナリシス)は、”psycho”(精神、心、魂)+ “analysis”(分析、分解)で、「精神分析」と訳されます。サイコシンセシス創始者の精神科医ロベルト・アサジオリは、元々フロイトの下で学んでいました。しかし後に、心を「分析、分解」するのでなく、「統合、総合」することに、興味をいだくようになります。彼は、「分析」から、魂、スピリット、心の「全体性」や「統合」へ関心を移していきました。それは、C. G. ユングの辿った道程と同じです。
4)ただし、心に、ユングが「意識」と「無意識」の “二極” を見たのに対し、アサジオリは「意識」と「無意識」に「超意識」を加えた”三極”を想定したところが、2人の違いです。フロイトの精神分析を、ユングが「深めた」のに対し、アサジオリは「高めた」といえます。心を二極としてとらえるか、あるいは三極としてとらえるかは、セラピーの質に大きな違いをもたらします。その違いの “核心” については、講座で学びます。違いの核心を見ることで、あなたはサイコシンセシスの豊かさ、高貴さ、健全さ、可能性をよく理解するでしょう。
5)ユングも、アサジオリも、スピリチュアリティとソウル(魂)を大切にしました。しかしユングと違い、アサジオリは、心の『意志(will)』の “働き” や “力” に、着目しました。サイコシンセシスは意志を中核に、心の成長や成熟、精神の統合を目指す心理学です。その点が、意志を重視しなかったユングやフロイトの心理学との差異です。
6)サイコシンセシスは意志を、「強い意志」「熟達した巧みな意志」「善き意志」「トランスパーソナルな意志」の4種に分類しています。
意志と聞いて、私たちが思い浮かべるのは、この4つの中の「強い意志」ではないでしょうか? それは “西洋的” 意志です。「主体性を持って、内的欲求や衝動、環境に対抗し打ち勝つ意志」です。が、意志はそれだけでは、ありません。
7)セミナーでは、4種類の意志とは何か、それぞれの意志にどのような特徴や働き、魅力があるのか、整理してお伝えします。
たとえば、トランスパーソナルな意志は “東洋的” で、柔軟な意志です。それは、「自分や流れを『観察』して、自分を調える意志」です。東洋的意志は、西洋的な強い意志を持つ自分を『観察』することから始まります。すると、強い意志を持つ “自分それ自体” が、ご縁、関係、運の流れの中で条件づけられていることが、明らかになります。条件づけられている「自分」を観察し、縁、関係、運の流れの中にいる自分を調える意志。それが東洋的そしてトランスパーソナルな意志です。
8)トランスパーソナルな意志は、さらに「リーダーシップ的」「指揮者的」側面を、備えています。多角的で複雑、そしてホリスティックであるトランスパーソナルな意志についてご一緒に学びませんか?
トランスパーソナルな意志は、サイコシンシスが築き上げた金字塔です。その素晴らしさを、あなたにお伝えする機会を楽しみにしています。また「熟達した巧みな意志」と「善き意志」についても、取り組みます。4つの意志を、文脈や状況に沿って、活用できることを目指します。
9)4つの意志を身につけると、私たちは「良質な父性」を育成できるでしょう。ユング心理学が「母性」的であるのに対し、サイコシンセシスは「父性」的です。父性は日本で生まれ暮らす私たちにとって、違和や異質を感じさせるものです。しかし、私たちが心の成長と成熟を真に望み、スピリチュアリティの育成を希求するならば、意識的、能動的に取り組むべき大切なテーマです。
10)サイコシンセシスには、もう1つ宝物があります。それは「脱同一化(dis-identification)」と呼ばれる技法です。それは「メタ認知」や「気づき / 自覚 (アウェアネス)」、「マインドフルネス(正念)」を促し鍛える良質な手法です。
11)講座ではまた、脱同一化技法を身に着けた “後” の「同一化(identification)」についても、学びます。この〈意識的〉「同一化」は、神秘主義の「合一」体験を促します。
12)脱同一化について知る “以前” の、〈無意識的〉同一化は、『病理』です。脱同一化を身につけた “後” の、〈自覚的〉同一化は、『神秘的合一体験』に通じます。
13)アサジオリは、「私たちは、私たちが無意識に同一化しているものに、憑依され支配される」といいます。それに対して「私たちが脱同一化しているものを支配できる」のだと。脱同一化は、第三世代の認知行動療法の1つ「アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)」や、フォーカシングの教師であるアン・ワイザー・コーネル博士が、取り入れているテクニックです。セラピー、カウンセリング、コーチング、コンサルティングに、大変有益な技法です。ご一緒に学びましょう。
14)そんなサイコシンセシスにも、弱みがあります。弱みは、大地や土着性、環境に対する眼差しの欠落です。近年、欧米のサイコシンセシスのセラピストたちの中に、その弱みを補完するため「エコサイコロジー(ecopsycology、生態心理学)」を実践する人が増えています。
15)講座では、サイコシンセシスとエコサイコロジーとを掛け合わせた、新しい心理学の取り組みについてお伝えします。エコサイコロジーは、心の内なる環境と、外的な環境とを鏡合わせにしたり、その2つに架け橋をかけたり、統合したりすることを意図した心理学です。温暖化や自然災害といった外的地球環境について考える際に、私たちの内面や人間関係の在り方を、同時に見つめ直し、アクションを起こすための心理学です。それはまた、「シャーマニズム」と親和性のある心理学です。
(注:エコサイコロジーの実際と実践にご関心がある方は、私たちが以前に行ったエコサイコロジーを取り上げたセミナー等を参考にしてください。ご関心のある方は事務局にお問い合わせください。)
《この下に記事が続きます》
16)講座では、サイコシンセシスとエコサイコロジーの基本から最先端について学びます。サイコシンセシスについては、心の三極性、4種類の意志、真のスピリチュアリティ、トランスパーソナル・セルフ、同一化と脱同一化、また、これまでのサイコシンセシスに足りなかった『サイコシンセシスの関係療法』について、お話します。
17)エコサイコロジーに関しては、外的エコロジーと、心の内なる、さらに身体また関係性のエコロジーとを、「鏡合わせ」にしたり、架け橋をかけたり、統合することについて学びます。トランスパーソナル心理学者であるラルフ・メツナーのエコサイコロジー、精神科医フェリックス・ガタリの環境、社会、精神を統合した3つのエコロジーを参照します。サイコシンセシスとエコサイコロジーのシナジー(synergy)からどのようなものが生まれるか、楽しみにしてください。
18)体験的エクササイズを行い、身体で納得する学びを大切にします。サイコシンセシスのイメージワークや瞑想法、マイケル・ハーナーやカルロス・カスタネダのシャーマニズム的ワークを取り入れます。
19)講座では、見えなかったスピリチュアリティに目を向け、行かれなかった心の内側と外側の生態系に赴いて、あなたやあなたの大切な人やコミュニティのために、能動的で肯定的なアクションを起こすことを目標とします。あなたの魂、スピリチュアリティ、人間性、大地や土着性とのつながりの回復を、また全体的で質のいい生活の礎を築くための試みをします。
20)「サイコシンセシス(psychosynthesis)× エコサイコロジー(ecopsychology)~成熟したスピリチュアリティと、内外のエコロジカルな世界を生きる~」にご関心のあるセラピスト、コーチ、ボディワーカー、コンサルタント、医療関係者、教育関係者、ケースワーカー、金融関係者、ファイナンシャルプランナー、ファミリービジネス関係者、またこれら専門家を目指す方、一般の方、初めての方の連続講座へのご参加を、心からお待ちしています。
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日時■ 2026年3月27日(金)〜 全10回 毎月第4金曜日 19:00~20:50
会場■ オンライン会議室 zoom
費用■ メールマガジンにてご案内しております。
講師■ 富士見ユキオ・岸原千雅子