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ロバート・キヨサキとケン・ウィルバーに学ぶ お金と意識のトランスパーソナル発達心理学 ~真のファイナンシャル・ウェルビーイング達成のために~

◎ 2025年2月28日(金)〜 全10回 オンライン開催
◎ 配布資料+音声データをご購入いただけます

1)新しい連続講座を開催します。その目的は、

  • お金の学びを心の成長につなげること
  • 心の発達によって、お金との健康でサステナブルな関係を育むこと
  • 心とお金との間に、調和、好循環、価値創造を生むこと

です。

あなたは、お金や、お金に関するマインド・セットに関心がありますか?
心の発達については、いかがですか?

私たちは、ファイナンシャル・セラピー(金融療法)を実践しています。また、発達心理学に基づいたセラピーを行っています。その経験から、お金と発達心理学を統合した講座を、はじめて企画しました。

2)お金のことを考えるうえで、私たちが参考にしている1つに、『金持ち父さん、貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキによる「キャッシュフロー・クワドラント」があります。キャッシュフローとは、「キャッシュ(現金)」がどれだけ入ってきて、どれだけ出ていったか、についての「フロー(流れ)」をいいます。

3)キヨサキは、キャッシュフローを、クワドラント(4つの象限)から、見なければならないといいます。なぜなら、クワドラントの間には『不公平』があるからです。

あなたの「個人的」能力 〜たとえば頭がいい、勉強ができる、仕事ができるなど〜 よりも『象限の選択』の方が、「金持ち父さん」になるか、「貧乏父さん」になるか、に大きな影響を及ぼすといいます。象限によって、キャッシュフローや手元に残る金額が、変わってくるのです。

4)キヨサキは、やみくもに、いい学校に行って、いい会社に行くという考えに、ストップをかけます。なぜなら会社員や公務員は、お金持ちになるうえで、「最も不利でハードルの高い象限」への参画となるからです。

5)クワドラントの不公平さについて、学びませんか?
個人の能力以上に重要なキャッシュフロー・クワドラントを、理解しませんか?

6)キヨサキの指摘するクワドラント(4象限)の1つ目は、「従業員(Employee)」の象限です。「貧乏父さん」を多く生む場所です。

キヨサキは「貧乏とは、お金(キャッシュ)の収入と支出(つまりフロー)のバランスが崩れた状態」と説明します。高収入のビジネスマンも、キャッシュフローのバランスが崩れやすい。
クワドラント面で、不利なためです。

7)2つ目は、「自営業(Self-owned)」の象限です。ここは、「従業員」と「社長」が、同じ人(両方とも自分自身)になるところです。自分で開業している心理士、医師、弁護士、会計士、町中華経営の料理人、建設業の1人親方などが、この象限にいます。S. フロイトやC. G. ユングが、属していたところです。

8)キヨサキは、クワドラント面で「S(自営業)」は「E(従業員)」よりも有利です。しかし、この後述べる残りの2つの象限よりも、ずっと不利だと説明します。

9)「E」や「S」の特徴は、本人が現場でプレーヤーとして、汗して働く点にあります。この2つは「労働者」の象限で、金持ちになるのが困難なところです。

10)『21世紀の資本』の著者トマ・ピケティによると、資本主義においては、額に汗して働く富よりも、働かずに得られる資産運用(不労所得)の富の方が、増えるのが早くて大きい。資本 〜たとえば株式や不動産〜 を持っている金持ち(「資本家」)は、もっと金持ちになり、労働でしか富を得られない人は(一部上場企業の社員や国家公務員であっても)、相対的に、なかなか金持ちになれません。

11)3つ目は「ビジネスオーナー(Business-owner )」、4つめは「投資家(Investor)」です。この2つは、金持ち父さんの象限です。キャッシュフローの面で、大変有利です。

12)「B(ビジネスオーナー)」は、ビジネスのシステム(会社)を所有していて、従業員や自営業者のように、自分がプレイヤーとなって、現場で汗をかいて働く必要はありません。

(注:ただし、現場で汗をかくのとは別の「マインド・セット」、つまり別タイプの「心の仕事」が必要であることは、言うまでもありません。従業員のマインド・セットのままで、このB象限の仕事はできません。どういうことでしょうか。心の発達・成長との関連で、講座では丁寧に解説します)

また、「B(ビジネスオーナー)」は、社長を雇うことも可能です。
それに対し「S(自営業者)」は、自分以外が社長になることはありません。

13)さて4つ目の「I(投資家)」は、ビジネスオーナーのシステム、およびその会社の株式に、お金を投資する人です。将来有望な起業家(アントレプレナー)に、投資することもあります。「I」」は「B」よりさらに、汗をかく現場労働はしなくてよい象限です。しかしこれもまた別の、お金に関するマインド・セットが必要なことは、もちろんです。

トマ・ピケティやカール・マルクスは、資本主義では「I」や「B」が富裕層になると考えました。

14)ここまでを、整理します。

(a)Eは、従業員の象限です。
(b)Sは、従業員であり、社長である象限です。
(c)Bは、従業員と社長の「雇い主」または、ビジネスシステムの所有者の象限です。
(d)I は、ビジネスシステムや企業の株式への投資家の象限です。

その根幹には、キャッシュフローの違い、そしてそれに付随するマインド・セットの違いがあります。詳細は、ご一緒に学びましょう。

15)ここまでを、K. ウィルバーの「ホロン(holon)」から考えてみましょう。
ホロンとは、「低次元を含んで超えた高次元の状態」をいいます。また、低次元は高次元の「部分」であり、高次元は低次元の「全体」であることを表します。「全体」は「部分」より、優位 / 有利になります。部分は全体を見ることができませんが、全体は部分を見ることができるからです。

16)ホロンからすると、自営業(全体)は、従業員(部分)を含んで超えています。
ビジネスオーナー(全体)は、自営業(部分)を含んで超えています。
投資家(全体)は、ビジネスオーナー(部分)を、含んで超えています。
E象限からI象限に向けて、「次元」がより高く(深く)大きくなっています。

次元が上がるにつれ、それまで全体であったものが、部分に代わり、超えられていきます。

17)心の成長理解にも、クワドラントと同様、「ホロン」の観点が有益です。

心は、
「他人-世間軸」次元へ、
「自分-社会軸」次元へ、
「自分-世界軸」次元へ、
「自分-宇宙軸」次元へ、
と順に発達し、高み(深み)と大きさを増します。

「自分-社会軸」次元は、「他人-世間軸」次元を、
「自分-世界軸」次元は、「自分-社会軸」次元を、
「自分-宇宙軸」次元は、「自分-世界軸」次元を、
含んで超えています。

(注:「心の軸」については、講座でお伝えします)

18)「クワドラントの次元」と「心の発達の次元」を、比較しながら考えます。
E(従業員)象限は、心の発達が、他人-世間軸の次元で機能する象限です。Eの次元と、そこで要求される他人-世間軸の次元とが、フィットするからです。

一方、S、B、Iの次元は、心が、自分-社会軸、自分-世界軸、あるいは自分-宇宙軸の次元にまで、成長していることを要求します。

19)お金(クワドラント)についての学びと、心の成長とを、並行して進めることが、大切です。

この講座では、キヨサキの「キャッシュフロー・クワドラント」と、ウィルバーの「ホロン」および「発達心理学」を、統合します。この統合的試みは、私たちのオリジナルです。今回はじめてご紹介します。

20)キヨサキのキャッシュフロー・クワドラントには、ホロンや発達の観点がないため、理解しにくいところがありました。そこに、ウィルバーの考えを取り入れると、より整合性の取れたものになります。

たとえばクワドラントの次元が高くなると、心には、クワドラントの高い次元に見合った、成長が課されます。真に成長を遂げた心は、質の高い倫理や道徳、また価値創造やギブ(give)経済に、関心を抱きます。

21)あなたは、お金の学びを心の成長につなぐこと、心の発達によって、お金との、健康でサステナブルな関係を育むこと、心とお金の間に調和、好循環、価値創造へとつなげることに関心がありますか?

この講座であなたは、よりホリスティック(俯瞰的)な視座を持つことができます。それは、あなたのお金と心の関係に、納得や喜び、健康な満足感や豊かさをもたらすでしょう。あなたはファイナンシャル・ウェルビーイングを目指すことができます。また、あなたの職業選択、ライフスタイルにも、好影響を及ぼすでしょう。

22)最後にもう1つ、ファミリービジネス(FB)について、述べます。FBは、4象限の「どれか(部分)」ではなく、「全部」に関わっています。ですので、今回の講座で紹介するホロンの観点は必須で、大変有益です。

23)今回、「ロバート・キヨサキとケン・ウィルバーに学ぶ お金と意識のトランスパーソナル発達心理学〜 真のファイナンシャル・ウェルビーイングを目指して〜」に、ご関心のあるセラピスト、コーチ、ボディワーカー、コンサルタント、医療関係者、金融関係者、ファイナンシャル・プランナー、ファミリービジネス関係者、またこれら専門家を目指す方、一般の方、初めての方の連続講座へのご参加を、心からお待ちしています。

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日時■ 2025年2月28日(金)〜 全10回 毎月第4金曜日 19:00~20:50

会場■ オンライン会議室 zoom

費用■ メールマガジンにてご案内しております。

講師■ 富士見ユキオ・岸原千雅子