「喧嘩(けんか)の作法」~カップル・夫婦・家族のつながりや絆を深める対決のやり方指南~|2026/9/27(日)


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1)けんかについて、私たちが親や教師から言われたこと。

また自分が子どもたちに、つい言いがちなこと。

「けんかはやめなさい」

「けんかをするんじゃない」

しかし、私たちがけんかをしないでいることは可能なのでしょうか。

2)聖徳太子の17条憲法には「和をもって貴しとす」と記されています。

しかし「そのために十分に”議論”を尽くしなさい」と書かれていることは、あまり知られていません。

3)「相談」の『談』の字は、言べんに炎から成り立ちます。

説話論的には「言語」+「炎」、つまり炎の出るような議論やけんか、対決を、言葉で行うことを意味します。

C.G.ユングは、心理相談の核心を、クライエントとセラピストの”対決”である、と明言しています。

ユングの言葉は、私たちが心理相談に抱くイメージと、かけ離れているのではないでしょうか。

私たちは心理相談を、対立のないノン・バイオレント(非暴力的)なやりとりからなるもの、と思い込んでいるのではないでしょうか。

心理相談の”場”は、もちろん安全でなければなりません。

しかし、その場での対決は必須だとユングは考えました。

4)家族療法のS.ミニューチンや境界性パーソナリティ障害治療の第一人者J.マスターソンは、「直面化(confrontation)」の重要性を、繰り返し説きました。

”confront(直面する)”とは、”con(共に)”+”front(額)”つまり「額を突き合わせること」です。

額をつき合わせるような心持ちで、心の真実と向き合うことが、直面化です。

5)精神分析は、「平和」や「空気を読むこと」を好む人に、”違和感”を抱かせる傾向にあります。

理由のひとつは、精神分析が私たちに「心の内面におけるけんか、対決、葛藤」を促すからです。

潜在していた「対立、衝突」を”見える化”させるからです。

精神分析によると、成長を遂げた心は、けんか、対決、葛藤を、『心の内面に保持すること』ができます。

一方、未成熟な心は、葛藤や対決を〈心〉に置いておくことができず、代わりに暴力のような〈行動化〉を起こさずにはいられません。

6)夫婦・カップルセラピーの第一人者であるゴッドマン夫妻の本に、”Fight Right(正しくけんかする)”があります。

プロセスワークのA.ミンデルも、けんかや対決を肯定します。

ミンデルはまた、「平和主義はけんかを排除する」「排除してもけんかがなくなることはなない」「けんかの排除は、水面下で”けんかとのけんか”を引き起こす」「結果、平和主義という意図とは真逆のことを招きかねない」と警告します。

平和主義と非暴力運動で有名なインドのM.ガンジーは、子どもたちとの対立を解決できませんでした。

とくに長男ハリラルとの対立は激しかったそうです。

ガンジーが「理想的の息子像」を、彼に押しつけたからです。

それはハリラルからすると、精神的暴力を被る体験でした。

ミンデルによると、家族における紛争や対立のほうが、社会的政治運動よりも、取り扱いはずっと困難だといいます。

カップル、夫婦、家族におけるけんかや葛藤には、作法の指南が必要なのです。

私たちはみな、けんかのやり方を教えられてきませんでした。

「けんかはいけない」

「けんかをやめなさい」

という大人はたくさんいても。

7)このセミナーは、夫婦、カップル、家族における適切な「けんかのやり方・作法」を身につけるものです。

あなたは、けんかのないノン・バイオレントな夫婦、カップル、友人、きょうだい、家族関係、ビジネス、組織、コミュニティがあると思いますか。

私たちは、そういった関係性や組織を知りません。

それは絵に描いた餅、一見ポジティブですが妄想・幻想です。

問題は、けんかを止め、しないことで、関係や絆はかえって悪くなる、ということ。

対立や葛藤が潜在し、取り返しがつかなくなることも少なくありません。

8)そうではなく「どうすれば質の良いけんかができるか」「質の良いけんかと質の悪いけんかをどう見分けるのか」「けんかから関係を修復し、回復させるにはどうすればいいか」「けんかを関係を豊かなものにするために活かすには、どうしたらいいのか」の技術を学ぶことが大切です。

あなたは、けんかに良質なものと悪質なものとのあることを、ご存じですか?

けんかはすべて悪い、と教えられてきませんでしたか?

9)ミンデルは、その都度プチけんかをすることを推奨します。

プチけんかの排除は、エスカレートする暴力的なけんかを引き起こしかねないと述べます。

エスカレートしたけんかはまるで洪水や大火災のようで、取り返しのつかないものになりかねません。

そうではなく「ほどよい(good enough)けんか」を自覚的に、マインドフルに試みましょう。

10)”良いケンカ”は、「お互いが相手のことをより深く理解し」「自分自身についての新たな発見を促し」「関係性の絆と土台をより確かなもの」とします。

深層心理学的にいうと、「相手のカルマ(業)」と「自分のカルマ(業)」、「相手と自分の家族の世代間カルマ」、「相手と自分との交流から生まれるディープな運命、方向性、ドリーミング」を知る好機です。

カップル・夫婦セラピー的には、「自分と相手のけんかのデフォルト(初期設定)」「けんかで繰り返されるパターン」を理解する機会です。

11)ゴッドマン夫妻は、結婚の”初期”に「対立」の多いカップルのほうが、対立の少ないカップルより、より強く幸せな関係を築いていることを、研究から示しています。

けんかをしないカップルは、表面的には関係が良好に見えても、実は、「怒り」を相手に表出しないことで、感情がくすぶり、カップル関係に悪影響が及ぼされることも多くあります。

「怒り」は、神経科学の観点からすると、「接近感情」と呼ばれ、相手にむしろ関わりたい、ということを意味しています。

興味や好奇心と同じく「ポジティブ」な感情で、相手に近づき、つながり、関わり、伝えるべきことを表現するように駆り立てる力を持っている。それが「怒り」です。

ですので、けんかを避けるべく、「怒り」を表出せず、ためこむことは、良質な関係づくりの弊害になりかねません。

逆に良いけんかは、親密さや絆を築くのです。

12)もちろん、すべての怒りやけんかが、肯定的であるとは考えません。

しかし怒りやけんかの中には、関係性、心、身体にとって大切な、良質なクオリティを秘めたものがあるのです。

13)それに対してけんかをしない、けんかのできない夫婦やカップル関係は、表層的で情熱の失われた不毛な関係であるケースが少なくありません。

実際に、けんかがないわけではなく、「冷戦」という形で、冷たさの中にけんかが”凍結”されています。

それは味気なく苦しい、絶望的な関係です。

家族療法によると、夫婦やカップルの冷戦の被害者は、第一に子ども、第二に夫婦やカップル双方の心身です。

14)では、どうすれば悪いけんかを、良いけんかに変換できるのでしょうか。

悪いけんかには、どう対処・対応すればいいのでしょうか。

15)このセミナーでは、「けんかの道場」を意図します。

武道と同様、決定的ダメージやトラウマを負わないように、「心や関係性における”受身”」から学びましょう。

また相手を盲目的に傷つけないように、けんかの作法や極意も学びます。

16)ここで重要な、そして残念なお知らせです。

けんかの”69%”は、解決できません。

69%のけんかは決してなくならず、永続します。

しかしながら、けんかをしない方がいい訳ではありません。

そこで、どちらが正しいか、どちらが間違っているかを競っても、意味はありません。

「解決」や「正誤」をめざすのとは”異なる”アプローチが求められます。

これについて、セミナーでわかりやすく、また具体的にお伝えします。

それは秘儀といえるものです。

楽しみにしてください。

17)今回、適切なけんか、クリエイティビティやアート、遊びのあるけんかについて、あなたとご一緒に学びます。

そのために、カップル療法のゴッドマン夫妻、ミンデル、ユング、精神分析、そして私たちが長年実践してきた交渉術の知見と実践を、ふんだんに活用します。

カップル、夫婦、家族の対立や葛藤の適切なやり方、さらには内面における良質なけんかの仕方・技術を身につけましょう。

対人援助の場面で起きる対立への対処法も学びます。

少しでもクリエイティブで、アート的で、遊び心のあるけんかの仕方について学びませんか。

それは、関係の絆をより確かなものにします。

18)セミナーの目的は、あなたに良いけんかの作法を、その一部でもマスターしていただくものです。

そのために、体験的エクササイズを試みます。

実用的で実践的な内容をご用意して、あなたのご参加をお待ちしています。

19)心理セラピスト、カップル・カウンセラー、家族療法家、コーチで、”自分自身の”パートナーや家族と、上手にけんかができない人は少なくありません。

非暴力を目指したマハトマ・ガンジーのように。

こうしたプロの対人援助職にも有益なセミナーです。

20)「『喧嘩(けんか)の作法』~カップル・夫婦・家族のつながりや絆を深める対決のやり方指南~」にご関心のあるセラピスト、カウンセラー、ボディワーカー、アドバイザー、ケースワーカー、コンサルタント、コーチ、ファミリービジネスの専門家、福祉や教育、医療関係者のご参加を、お待ちしています。

一般の方、初心者の方、ご自身やご家族のジョイスパンをお考えの方のご参加も大歓迎です。

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日時■ 2026年9月27日(日)10:00~17:00

会場■ zoomオンライン会議(お申し込みいただいた方に詳細をお伝えします)

費用■ メールマガジンにてご案内しております。

講師■ 富士見ユキオ・岸原千雅子